このように韓国のメディアがこぞって大谷翔平のことをべた褒め状態だ。これはメディアだけではなく一般の市民も同じようだ。特に韓国では中学・高校生から大学生などの若い世代で大谷人気がブレークしている。
ある女子高校生は大谷のファンクラブ「孤独の大谷」をたちあげた。(おそらく『孤独のグルメ』からの連想だろう)。18歳のファンクラブ代表は「大谷選手が道端のゴミを拾って自分のポケットに入れる場面を見ました。自分に幸運となって訪れるという理由でやっていると聞き、その人柄に強く惹かれました。」と語った。
またある20代の男性会社員は、いままで韓国野球のファンだったけど、WBCで大谷を見てから完全に大谷ファンになってしまった。仕事をしながら「やった。161キロ。三振」などといいながらネットの生放送を見てこぶしをぎゅっと握って突き上げたりしている。社長もこの日(WBC決勝)だけは社員の自由にさせると言っていたという。
純粋に野球を愛する心を韓国の人々も感じているようだ。アジアの宝物、オータニ最高、などのコメントが飛び交っている。ときおり「何の欠点もないけど、しいていえば国籍」といったものもあり、韓国人の複雑な心情が素直に現われていて笑ってしまった。
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