中国や韓国にもボロ負け。日本をダメにした“右翼ボンボン”の政治家ども
「現代の日本は、今やアメリカだけでなく、中国や韓国にも負ける国になった」とし、戦前の日本は「知的レベルの高い国」だったと嘆くのは、現役医師で作家の和田秀樹さん。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では、なぜ日本が衰退したのか、その理由について解説しながら、アメリカや統一教会の言いなりになる政治家たちを猛批判しています。
誰が日本を中韓に勝てないような国にしたか
戦前の日本は知的レベルの高い国だった。
GHQが日本が2度と戦争のできない国にするために考えたのは、算数や数学の教科書を大幅に削ることだったそうだ。それに当時の文部省の官僚が徹底的に抵抗して、歴史の教科書の墨塗りは向こうの言いなりになって許した。
結果的に日本は、一時的にではあるが経済でアメリカに勝った。アメリカは負けを認めて日本の教育政策のまねをしながら、日本のバカな大学教授をだましてゆとり教育を始めさせた。
おかげで日本はアメリカだけでなく、中国や韓国に、論文数やIT技術、製造業で負けるような国になった。ウヨクの人たちは歴史の教科書にこだわるが、本当に愛国心がある人たちはGHQにも屈せず数学の教科書を守った。
ところがウヨクのバカボンボンが政権を握るようになり、数学の教科書を棄てるだけでなく、大学入試もペーパーテストでなく面接重視を文科省と、統一教会の子分の萩生田とか下村とかの文科大臣が進めるようになった。
統一教会はもともとは共産主義から世界を守るという建前だったが、ソ連の崩壊以降は、日本を韓国よりダメな国にすることだったが、総理大臣が世襲のボンボンになって、簡単に教育政策が捨てられ、彼らの悲願がかなう日は近い。
ドイツももちろん教育レベルは高かった。学歴コンプレックスがあったはずのヒトラーはむしろ学問を奨励したようで、科学レベルも高かった。
冷戦の関係もあり、あっという間に国力を立て直し、今やヨーロッパを実質支配する立場になっている。イギリスはEU離脱を相当後悔しているようだが、泣きを入れられず、結局、TPPに入るとか言い出している。
ユダヤ人をみてもわかるように国なんかもてなくても、知的能力が高ければ世界を支配できるし、戦争に負けても、周りに言うことを聞かせることができる。どんなに迫害されても立ち直る。確かにそれに僻んだドイツ人の虐殺は許されることではないが、生き残った人たちは、世界の経済も科学も引っ張っていっている。
そういう意味では、戦前の日本を否定する人が多いが、今の国の上層部より、戦前の日本の上層部(少なくとも昭和初期まで)のほうがよほどよかったと思える。
少なくとも、サンフランシスコ講和条約のような不平等条約を改正しないまま、アメリカ様のお目こぼしに期待して靖国にいくせこい政治家たちより、不平等条約の改正運動を続けた戦前の日本の政治家のほうが、よほど尊敬できる。
※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年4月1日号の一部抜粋です。
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