ここで少し“失敗”のタイプについて、さらに整理しておきますと。
“失敗”には二つのタイプがあり、一つは成果に寄与しない「ムダなロス」で、もう一つは、企業が飛躍するための起爆剤としての「必須な失敗」です。
基準がなく目標やビジョンや反省を持たない失敗は、消耗しかもたらさず、反して成長のための前向きな失敗を生かしてやり通せば、総じてイノベーションの契機となり企業の飛躍をももたらす可能性を持ちます。
では、どうすればこの2つの失敗を効果的にマネジメントすることができるのか。
一つは、ムダな失敗(ロス)については、これを組織全体として徹底的に排除して生産性と品質を高めて、これによってコスト・ダウンをはかるのです。
もう一つは、飛躍的な利益を得るために、失敗を恐れずむしろ推奨して新たなもしくは競争優位な効用(商品・サービス)をつくり上げるのです。
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