なぜ、私達は「悪い習慣」を断ち切ることができないのか?

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良い習慣を続け、悪い習慣を断ち切るためには、何をすればいいのでしょうか。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、習慣のメカニズムを脳科学と心理学の知見から学ぶ一冊です。

これはすごい⇒『習慣と脳の科学』

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習慣と脳の科学

ラッセル・A・ポルドラック・著 神谷之康・監訳 児島修・訳 みすず書房

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、『やり抜く力GRIT』のアンジェラ・ダックワースが絶賛する、習慣と脳の決定版科学書。

【参考】『やり抜く力GRIT

脳神経科学や心理学の知見の集積から、習慣を形成する脳のメカニズムを解き明かしたもので、かなり本格的な論考です。

特に第2章「脳が習慣を生み出すメカニズム」は、難解ながら必読で、これを読むと、ちまたの脳科学本や習慣本は、かなり事実を単純化して伝えていることがわかります。

脳に直接路と間接路があることや、ドーパミンがニューロンに直接興奮や抑制を引き起こすのではないこと、ニューロンにはさまざまな種類のドーパミン受容体があることなど、複雑なメカニズムが、丁寧に順を追って説明されており、仕組みがよくわかります。

そしてなぜ習慣形成が難しいのか、一度形成された悪い習慣が元に戻ってしまうのか、その理由もよくわかりました。

ウォーレン・バフェットをはじめ、多くの成功者は習慣の重要性を説きますが、それは良い習慣が、人間を半自動的に成功に導くからだと思います。

逆に、悪い習慣は人生を破壊する威力を持つので、われわれは誰しも、習慣のメカニズムを一度は学ぶべき。

本書は、その習慣のメカニズムを解説した、現時点で最高のテキストだと思います。

習慣形成や衝動のコントロール、学習などでお悩みの方はもちろん、わが子や生徒を正しい道に導きたい、すべての人におすすめの内容です。

単純化され過ぎた本のなかには、成功のための鍵は見つからない。

そうわかっている人にぜひ読んで欲しい、骨太の一冊です。

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