なぜ、私達は「悪い習慣」を断ち切ることができないのか?

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さっそく本文から、気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

習慣には当初の目標や意図から離れていく性質がある

心の習慣もあることを忘れてはいけない

決断に影響を与える要因
「長期的な目標」「目下の欲求」「習慣」

D1型ドーパミン受容体を発現しているニューロンを刺激したところ、マウスがケージの中を歩き回る時間が増え、じっとしている時間が減った。(中略)一方、D2型受容体を発現しているニューロンを刺激すると、逆の効果が観察された。マウスはその場でじっとしている時間が長くなり、ケージの中を歩き回る時間が短くなったのである

ドーパミンニューロンが敏感なのは厳密には報酬に対してではなく、“予測とは異なる状況”に対してである

選択肢を示された正常なラットは、ほぼ確実に金網を乗り越えて大量の餌を得ようとする。だがドーパミンの働きを阻害されたラットは、努力をしなくても得られる少量の餌を選択しやすくなる

古い習慣は死なない

レバーBを押すことで報酬を得られなくなると、どのラットも再びレバーAを押し始めた

習慣が形成されると、線条体と前頭前野が協力して一連の行動の流れを個々の行動の集合ではなく一つのまとまった行動単位に変えるため、いったん開始されると途中で止めるのがとても難しくなる

薬物依存症者は、依存対象の薬物に関する視覚的な手掛かりに注意を向ける

習慣を克服するのが難しいのは、習慣化が進むにつれて、そのきっかけとなる手掛かりを無視するのが難しくなっていくから

自制心が強いと思われる人は、衝動を抑えるのが得意なのではなく、そもそも自制心を働かせる必要性を回避することが得意

現時点で、子供が肥満であるかどうかを予測するためにもっとも有効なのは、母親が肥満であるかどうかだ。母親が肥満である場合、母親が痩せている場合に比べて、子供は6倍以上の確率で肥満になる

行動変容にはシンプルなルールのほうが効果的

最近は当たり本が続いていますが、本書はこれまでに読んだ習慣本のなかでベストの一冊です。

人生を変えたいと思うすべての人に読んで欲しい、貴重な内容です。

文句なしに「買い」の一冊ですね。

image by: Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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