あなたは、盗聴器とGPSの違いを知っていますか? メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんのもとには、この2つの発見調査依頼が、月に何度か来るようです。実は仕組みの異なる盗聴器とGPS。発見が難しいのはどちらなのでしょう?
GPSと盗聴器
「盗聴器が仕掛けられている可能性があるので、盗聴器の発見調査をお願いしたい」
月に何度かある依頼ですが、その依頼の中には、「ついでに車に付けられている可能性があるGPSの発見調査もしてほしい」という要望があったりします。
盗聴器とGPS、なんとなく同じようなカテゴリーにありそうな2つですが、実は仕組みが全く違います。
簡単に言うと、盗聴器が電波を発信しているのに対し、GPSは衛星からの電波を“受信”しているだけのものなのです。
よって、盗聴器の場合は受信機があれば電波をキャッチし場所の特定が可能ですが、GPSはそもそも電波を発信しているわけではないので、電波関係からの場所特定は不可能です。
しかし、それでもGPSの発見が不可能かというと、そうではありません。
基本的には車の中や外でGPSを装着できる場所は限られているので、GPSを普段から付けている側の探偵(笑)が探せば、本当に装着されているのであれば、発見することは可能です。
つまり、機材などを使わない目視確認ですね。
もちろん、探偵では無い方も車をジャッキアップすれば見つけることができる可能性はありますが、やはり「無い」という確信を持つことは難しいでしょう。
不安なら、探偵に依頼するのがいいと思います。
話しは少し変わりますが、個人的には、車へのGPSよりも「携帯のGPSの共有」のほうが危険ですので、スマートフォンの設定はしっかりと共有オフをデフォルトにしておきましょう。
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