円安になって“はっきり”。金利を上げられないこの国の危機的な状況

Shutterstock_2237778241
 

財務省によれば、今年3月末の時点で国の借金は1270兆4990億円となり、過去最高を7年連続で更新。いま生まれた子どもたちは生涯で1億円もの借金を背負わされることになるとの試算があるようです。今回の『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』で人気コンサルの永江さんは、読者の「この状況を国はどうするつもりでいるのか?」との質問に、「何も考えずに先送りしているだけ」と厳しい見解を示し、日本がいま、どれだけ危機的な状況にあるかを伝えています。

日本政府はハイパーインフレを起こすつもりって本当?

Question

shitumon

いつもためになる話をありがとうございます。今生まれた子どもは、生涯で1億円の借金を背負うことになる、という話を聞き、驚きました。我が家には5歳と1歳の子どもがいるので、他人事とは思えません。

それに関連する話なのですが、日本政府は、巨額の借金をインフレで解決するつもりだ、という話を聞いたことがあります。インフレで解決するとは、ハイパーインフレを起こすつもりだ、ということなのでしょうか?

中途半端なインフレでは、とても解決出来ないと思うのですが、政府がどのような考えでいるのか、教えていただけると幸いです。

永江さんからの回答

ハイパーインフレというのは国が飛んで餓死者も出るような深刻な事態なので、冗談で言われているだけですね。国はインフレを起こして解決云々以前に、何も考えず先送りしているだけでしょう。今は日本人全員が認識しておくべき危機的な状況です。

今回の円安で分かったのは、日本は国債を発行し過ぎてもう金利が上がったら立ち行かなくなる状況に陥りつつあるということです。これから円安と国債金利の上昇が急速に進んだら日銀も破綻して国際的な信用を大きく失います。

今のインフレも、給料と連動して物価が上がっているわけではなく、消費も伸びず給料が上がらない中での物価上昇なので悪いインフレ(スタグフレーション)です。日本は相当に危機的な状況にあることは重々認識しておく必要があります。

景気が良くなれば購買意欲が上がりものの値段が上がるので良いインフレになり、国にとってもいいわけですが、いま価格が需要と供給バランスの関係で上がっているのは東京のタワマンくらいじゃないでしょうか。

そんな中でも、特に地方では、地方で生まれ育ち年金生活を送ってきた高齢者が昭和的な価値観を変えずに平然とセクハラ・パワハラを横行させ、非科学的にマスクを強要し学校や子供向け施設を閉鎖して、子供が増えることを阻害します。鳥取県は若者が流出し、人口50万人が1年で1万人近く減るペースで消滅に向かっています。

日本は生き残りをかけて変わらなければならない切迫した状況なので、子どもの有無に関わらず当事者意識を持って、あらゆる点で変化していくことが必要だと思います。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

初月無料で読む

image by:wueelongsupply/Shutterstock.com

永江 一石この著者の記事一覧

商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ 』

【著者】 永江 一石 【月額】 初月無料!月額330円(税込) 【発行周期】 毎週 水曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 円安になって“はっきり”。金利を上げられないこの国の危機的な状況
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け