発言を捏造して現状認識だと決めつける、あの「炎上屋」
2つのツイートとも、賛同していただいた方々の方が圧倒的に多かったのですが、ざっと全体の3~6%くらいの人たちから激しい反撃のリプをもらいました。反撃のリプはだいたい以下のようなパターンに整理することが出来るように思います。
- 私のことを、文民統制、自衛隊の最高指揮監督権が総理大臣であること、憲法における戦争放棄の解釈、等々について、何も知らない無知蒙昧の徒と断じて嘲笑するもの
- 戦争放棄や平和主義を主張することを「お花畑」と揶揄するもの
- 上記を私の経歴と結び付けて誹謗中傷するもの
- 自衛のための戦争は必要であることを主張するもの
- 憲法や自衛隊法、さらには国連憲章や国際法について講釈を試みるもの
- 他国の政治リーダーが同じことをしている写真を添付してくるもの
- 自衛隊を差別していると主張するもの
- 災害の時などの防災服や現場での作業服などと同じと主張するもの
- その他のいわゆるクソリプ
まず驚いたのは、非常に感情的なリプが多かったことです。そしてもう一つ驚いたのは、上記の分類でもお分かりになるかと思いますが、何故か私がツイートの中で一切何も触れていないことについて、文句を言ったり怒ったりするリプが多かったことです。
私のツイートは、政治家が軍装すること、およびそのいでたちで戦車や戦闘機と一緒に撮った写真を一般に公開することの是非について、冒頭の私見を述べただけです。自国防衛についても、自衛隊についても、安全保障についても、一切何も触れていません。にもかかわらず、ある種の拡大解釈や過剰反応を誘発させたようで、上記のようなさまざまな的外れの反応をもらいました。極めつけは、以前から炎上屋として悪名高い人物から絡まれた以下のようなものです。
辻野さんの言う日本は戦争放棄の「平和国家」論が呆れられるのって「日本さえ大人しくしてれば、世界平和は守られる!総理が最高指揮官として積極的に自衛隊を活用し、世界平和を作る側に回る必要など、全くない!」という現状認識ってリアリスティックなの?貴殿は学者でなく経営者だよね?的なお話
印象操作として意図的にやっているのでしょうが、私がまったく発言していないことを勝手に捏造して、私の現状認識だと決めつけています。そして、あたかも、経営者が平和主義を主張するのがおかしなことであるかのような指摘です。反論はしておきましたが、懲りる様子もないので深追いは止めておきました(笑)。
私はもともと、専守防衛や自衛隊の存在を否定したことなどありませんし、日本さえ大人しくしていればよいなどと思ったこともありません。ましてや、自衛隊を差別する意識などはまったくありません。憲法改定についても、やみくもに反対しているわけではなく、コンピュータのアーキテクチャやOSのように、時代に合わせた見直しの議論はあってもよいだろうと思います。ただ、9条を変える必要はないと思っていますし、今の自民党の改憲案には断固反対です。
自国の安全保障に対する考え方は、以前のメルマガVol.3のメインコラム「このまま国の形を変えてしまってもいいのでしょうか?」で詳しく述べた通りですので、ここでは省略します。しかし、先日のG7にしても、ゼレンスキーを飛び入り参加させて、対露対中軍事同盟的な側面だけが強調されたものとなった印象を持ちました。また、「広島ビジョン」なるものも、核抑止を肯定、容認する内容だったので、私の懸念は一層高まりました。
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