ヒトラーは“オカルト好き”じゃなかった。「本当の彼」がわかるエピソードとは

KRAKOW, POLAND - FEBRUARY 19: Swastika - flag in Oskar Schindler's Enamel factory museum on February 19, 2018 in KrakowKRAKOW, POLAND - FEBRUARY 19: Swastika - flag in Oskar Schindler's Enamel factory museum on February 19, 2018 in Krakow
 

莫大な人気を誇る『インディー・ジョーンズ』シリーズの最新作が公開され話題を呼んでいますが、今回、メルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ』では、時代小説の名手として知られる作家の早見さんが注目するのは、インディー・ジョーンズシリーズによく登場するナチスについて。誤解されがちなヒトラーの好みについても語っています。

インディ・ジョーンズとヒトラー

先日、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観賞しました。大変に面白く、エキサイティングでした。これを書いている今も、ジョン・ウイリアムズ作曲のテーマ曲が頭の中で鳴り響いています。

第1作、『レイダース 失われたアーク』が公開されたのは1981年、筆者が大学2年生の頃です。あれから42年が経過し今作で完結ということです。

007シリーズは1962に第1作、『ドクター・ノオ』が制作されましたから、シリーズとしては、「インディ・ジョーンズ」より20年近く古いのですが、主人公のジェームズ・ボンドはショーン・コネリーからダニエル・クレイグまで6人の俳優が演じているのに対し、インディ・ジョーンズはハリソン・フォードが一貫して演じているのですから驚異ですね。

シリーズ5作品中、3作品にナチスが登場します。

ナチスはヒトラーの命令でモーゼの十戒を刻んだ石板が入った聖櫃、イエス・キリストと弟子たちが最後の晩餐に使った聖杯、十字架に架けられたイエス・キリストの身体を刺し貫いたロンギヌスの槍を手に入れようとします。

聖櫃を掲げた軍隊は無敵、聖杯に注いだ水を飲めば永遠の命が得られる、ロンギヌスの槍を持つ者は世界を制覇する、などとオカルテイックお宝ばかりで、いかにもヒトラーが欲しがりそうです。

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