岸田首相が内閣改造で木原氏を交代させるという見方も
このところ、岸田政権の支持率は下がり続けている。直近の世論調査を見ると、毎日新聞で前月調査より5ポイント低い28%、政権寄りの読売新聞ですら前月より6ポイント下落し、内閣発足以降最低の35%となった。
主として、マイナンバーカードをめぐる問題が要因とみられているが、木原官房副長官に対する文春砲の影響もネットなどを通じジワジワと広がっているのかもしれない。
警視庁は事件性が認められないとして、安田さんの遺族の要望に応じないかまえだが、この先、報道の展開、世論の動向しだいでは、再捜査を余儀なくされる可能性もある。そうなると、主要メディアが一斉に報道し、岸田政権は壊滅的な打撃を受けるだろう。
そんな事態を避けるため、岸田首相は8月か9月に予定される内閣改造で、木原氏を交代させるという見方もある。しかし、岸田首相にとって、官邸を回していくのに誰よりも頼りになる存在を、やすやすと切れないのも現実だ。
安田さんの父や姉たちが記者会見にのぞんでいた20日午後、岸田首相は、菅義偉前首相の国会事務所を訪ねて、約40分間、面談した。菅氏は木原氏の妻に対する2018年の捜査情報を握っているといわれる。21年9月に菅氏が首相退陣を決意した時のいきさつから「犬猿の仲」ともいわれる二人の間で何が話し合われたのか。
そういえば、自民党総裁選への出馬表明で、岸田氏は党役員の若返りという争点を示して「二階切り」を印象づけ、菅首相の動揺を誘った。岸田氏らしからぬ思い切った計略を献策したのは、総裁選選対事務局長の木原氏ではなかっただろうか。その人が何の因果か、妻の疑惑で岸田政権のアキレス腱になっている。世の中、摩訶不思議というほかない。
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