札幌ススキノのホテルで62歳の男性が殺害、頭の部分が持ち去られた事件は、札幌市の職業不詳・田村瑠奈容疑者(29)と、父親で精神科医の修容疑者(59)、母親の浩子容疑者(60)の親子3人が逮捕されるという衝撃の展開となった。事件報道の中には、被害者男性の「トラブル」を報じるメディアもある。今回、MAG2NEWSでは、自称“ナンパ師”の2人の男性に話を聞くことができた。報じられている被害者の“手口”について「界隈ではよくあることだ」と悪びれる様子もなく、まるで武勇伝のように語る。
被害者男性の二面性
全国紙の記者はこう語る。
「被害者男性について、〈親しみやすい〉〈紳士だった〉〈面白い人だった〉と語る人がいる一方で、既に報道にあったようなトラブルを耳にすることもある。女装で女性を安心させて……といった類の話ですね。複数の夜のお店では“出禁”になっていたそうなので、目立つ存在だったのは確かなようです。今回、逮捕された瑠奈容疑者と被害者男性との間にも、何かしらの男女間のトラブルがあり、それが犯行に起因していると考えられます」
同性愛者のフリをすることはよくある
今回の事件を受けて、東京都在住の自称“ナンパ師”の男性(40歳)は「この手口はよくあるんだよ」と話し始める。
「オレは女装をしたことはないけど、いわゆる“ゲイ”のフリをして女性に近づくことで、相手がこっちに抱く警戒心はグッと下がる。〈あんた良い体してるね〉なんて言いながらボディタッチができたら、〈この子は行ける〉となる。後は、恋愛というよりは同性の相談相手として関係を築いていって…という感じで進めるかな。まあ、被害者が何をしていたか、オレは知らないけどね」
バイセクシャルのフリをする方がやりやすい
別の“ナンパ師”(50代・男性)も同様のことを口にする。
「俺はもっぱら、“バイセクシャル”かな。同性愛者だと引いてくる女もいるんだけど、二刀流の場合はどっちの心も理解しているってことで相手も興味を持ってくれやすいんだ。関係を築くのが容易で、〈今度お茶行こうよ〉という名のデートの約束が容易くできる。俺の周りでは、35歳くらいから上の奴はこうした手口をよく使ってるよ。場所はクラブとBarが圧倒的に多いかな」
ススキノ事件の被害者男性の手口については、まだ詳細は不明だが、実際に今回話を聞いた“野獣”のような人間もいるということだ。
6月に成立したLGBT法。銭湯やトイレの利用について、「トラブルがあるのでは?」と不安を口にする人もいる。実際、女装した男性が女性トイレに入りトラブルになったケースもある。いまだに賛否が分かれている法律は今後、本当に大丈夫なのだろうか?