営業を仕事にしているけれど、大人数での宴会が苦手で苦痛でしかない。今回のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』では、著者で世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんがそんな悩みに回答しています。
大人数での宴会が大変苦手です。会議はそうでもないのですが、宴会のたびにストレスです。何とか克服する手はないでしょうか
Question
営業代行の今の会社に移って4年、成績はいいのですが、体育会系ののりで大人数での宴会が毎月あり、負担です。大人数の会議は大丈夫です。ただ、宴会になるともともとお酒が苦手なこともあってすべてにわたり緊張します。立場上、スピーチを最初か最後にしないといけないことも多く、それも緊張のもとになっています。何とか克服したいです。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。そういう方がいらっしゃいますよね。ぜひ今回、その苦手意識を払拭していただければと思います。
一番大切なのは、何をしてもしなくても、誰も気にしていない、と理解することです。そういう場でうるさい人はだいたいお酒が好きなので、自分が飲めれば特に不満はないと思ってください。
そうは言っても、いくつか気になる点があるかと思います。
まずは、お酒をどう飲むのかですね。好きで強いなら適度に飲めばいいですが、苦手な場合は、飲む必要はなく、ウーロン茶で問題ありません。「最初だけ一杯」と言われた場合に断っても、実はほぼ大丈夫です。
後半になって酔っ払ったクライアントが「俺の酒が飲めないのか」と絡んできたら、ビールを一口飲むという程度の対応は必要かもしれません。
二番目に、酔っ払った相手の話を聞くのが負担でストレスということがあるかもしれません。こちらが酔っていない場合はなおさらですよね。
ただ、これはアクティブリスニングの絶好の機会だと考えたらいかがでしょうか。相手には喜ばれ、本音を引き出せて理解が進み、何より深く信頼されて、いいことだらけです。酔っ払っていて前の夜のことは全く覚えていない、という人はそんなに多くないので、関係構築に役立ちます。
三番目に、スピーチをどうするかですね。これはパワーポイントの左上に言うべきポイントを5項目くらい書いておき、折りたたんで持っておきます。全体の雰囲気、流れで言うべきことを少し変える必要があるかもしれませんが、基本は事前に準備できます。それを見ながら、大きな声でゆっくり話せば、十分よいものになるはずです。
原稿もできているし、大きな声でゆっくり話すことで、自然に自信がみなぎってきます。メモ書きでもいいのですが、パワーポイントで作成しておくと、事前に推敲・編集できるのでお勧めです。
そうすれば、もちろん、いつの間にか大丈夫になっていきますね。
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