メディアにもたびたび登場するシーフードレストラン「
フラミンゴを見ながら、カニピラフ? 昭和レトロな経営戦略で繁盛し続けるシーフードレストラン
ビルの屋上にあり、建物そのものが回転する展望レストラン。
海の魚を見ながら食事ができる水中レストラン。
これらは、昭和の時代に流行った、食のシーンの数々です。
食とエンターテインメントの融合で、
しかし、刻の流れは残酷で、いまや遠い過去の遺物として、
ところが、いまなお、この昭和なスタイルを貫き、
福島県を中心に13店舗を展開する、シーフードレストラン「
1970年の創業時から、ある変わったことで、
20~30羽のフラミンゴが飼われており、
非常にユニークですが、発想は昭和そのもの。
昭和を知る人からすると、「いまどき、
しかし、昭和を知らない人からすると、「何、これ?変なの。
ここ数年の昭和ブームで、再ブレイクしたカタチになります。
それまでも地元民に愛され続け、繁盛していましたが、
ここで、疑問。なぜ、フラミンゴなのでしょうか。
当時、遠洋漁業の船団を率いていた創業者が、
その美しさに感動し、
そして、帰国後に実現。
スペイン語の発音でメキシコを意味する「メヒコ」と名づけ、
この閃きは、ずばり的中。
高度経済成長期ということもあり、
このお店の名物は「カニピラフ」で、
旨味と甘味の強いズワイガニの出汁で、
ピラフの上に、殻つきか身をほぐしたズワイガニがのっており、
殻つきをのせるのは、
これが、大ヒットの秘密なのです。
日本人にとって、カニは特別なもの。
そのカニを手軽に食べられるこのお店が、
しかも、フラミンゴを見ながらというのが、
地元の人たちも「ちょっと特別な日のレストラン」だと言います。
日常使いとしては、ちょっと高めの価格設定なのですが、
庶民のちょっとした贅沢感を満足させているのです。
時代的には決して洗練されているとは言えませんが、
食習慣として定着しているということです。
これは大きな強みです。
カニピラフという商品力が根底にあり、フラミンゴの話題性で、
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