3.「教団敷地内の麻薬輸送滑走路を爆破」というきな臭いニュース
海外から、教団の購入した土地に関するきな臭いニュースが飛び込んできました。
すでにヤフーニュースにもしていますので、そちらを参考にして頂ければと思いますが、ブラジル日報によると、昨年、南米パラグアイの北部のチャコ地域で、地元警察が麻薬取締りのために、旧統一教会の敷地内の麻薬輸送の滑走路を爆破したというのです。
● 南米・旧統一教会敷地内の不穏な滑走路爆破ニュース 今も続く、教祖提唱のニューホープファーム宣言の影響
パラグアイの北部の「レダ」にある8万ヘクタールの土地は文鮮明教祖の指示もあり、旧統一教会が購入したもので、1999年9月以降、教団の関連団体・南北米福地開発協会を中心に20年間以上、継続して開発を進めてきています。
記事では、作戦対象の5本の滑走路のうち4本が旧統一教会の敷地内にあったことです。
この地域は麻薬密売を行う国際的犯罪組織による支配が拡大しているところで、旧統一教会や信者らが関与している証拠は見つかっていないとのことですが、自分たちの敷地内で麻薬輸送が行われたことが本当であれば、非常に危惧される事態です。
4.2022年7月、地球の裏と表で起きていた統一教会がらみの大事件
注目するのは、この麻薬輸送の掃討作戦が行われた日が22年7月6日という日付です。
当初、安倍晋三元首相の銃撃事件もあり、旧統一教会の問題を重く見て、地元警察が麻薬掃討作戦を行ったのかと思いましたが、違っていました。銃撃事件は7月8日11時30分頃ですので、この掃討作戦の2日後に起きています。
パラグアイと日本との時差は13時間ありますから、実際には1日ほどしか変わらないことになります。
まさに地球の裏とオモテで、旧統一教会がらみの問題が同時に噴出していたわけです。
日本では銃撃事件をきっかけに、旧統一教会と自民党を中心にした政治家とのつながりが問題となり、その後、自民党は教団との関係断絶を打ち出しました。
数々の報道を通じて、政治家と旧統一教会のルートが遮断されたわけです。
しかしながら政治家と教団のつながりは、パラグアイの麻薬輸送ルートの滑走路のように目に見えるものではないので、完全になくすのは厄介ではないかと思います。
今後、心配されるのは、信者らがかかわって逮捕されないかとい懸念です。
詐欺組織が、日本人旅行者などを狙う手口に「荷物を運んでくれたら、お金をあげる」と荷物を渡されて、それが薬物と気づかぬままに仕立て上げられるものがあります。
国内の闇バイト募集に調査電話をしても、薬物の運び屋の仕事もあるという話をたびたび聞いており、彼らは犯罪知識に疎い、手足になる存在を常に探しているからです。
いずれにてしも、近くに麻薬地帯が存在するとすれば、そうした犯罪に対して充分な警戒をしておかないと、犯罪組織の正体を隠された行為により、犯罪に巻き込まれるリスクは高くなるわけです。
犯罪組織の恐ろしさを取材を通じてみてきたものとして、こうした組織が身近に存在していることは大きな懸念であり、できるならば、日本人信者をこうした危険にさらさないためにも、この地からの撤収を願うところです――(この記事はメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2023年8月28日号の一部抜粋です。続きは、ご登録の上お楽しみください、初月無料です)
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image by: Sun Myung Moon, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で









