なぜ、韓国ではこんなにも死刑執行がされないままなのか?

 

現在死刑が確定しているが執行されていない収監者は59人だ。その中でも有名なのは、ユ・ヨンチョル、カン・ホスン、チョン・ドゥヨンのような連続殺人犯らだ。筆者も彼らの名前には記憶がある。

ユ・ヨンチョルは03年から04年までソウル市内で17回にわたって老人と婦女子21人を連続殺人し、放火、死体遺棄などの犯罪を犯したことが分かっている。被害者の遺体11体をバラバラにして埋葬し、3体を燃やすなど犯行方式も猟奇的だった。ユ・ヨンチョルは捜査過程で「検挙されなければさらに100人も殺害していただろう」「死体臓器の一部を食べた」と供述したことが知られ公憤を買ったものだ。ユ・ヨンチョルは裁判所が証拠が十分でないとして無罪と判断した殺人事件1件を除いて20人に対する殺人容疑が認められ死刑が確定された。

カン・ホスンは妻と義母など女性10人を殺害した疑いで09年起訴された。カン・ホスンは1審で、2005年に義母の家に火をつけて妻と義母を殺害し06年から08年まで婦女子8人を拉致して殺害した疑いが認められ死刑を言い渡された。カン・ホスンは保険金を受け取る目的で義母の家に火をつけたことも分かっている。カン・ホスンは09年の2審でも死刑を言い渡されたが、最高裁に上告せず死刑が確定した。

チョン・ドゥヨンは1998年から2000年まで釜山(プサン)と慶尚南道(キョンサンナムド)、大田(テジョン)などで強盗殺人など23件の犯罪を犯し、老人と婦女子9人を殺害し、10人を負傷させた疑いで起訴され、01年死刑が確定した。

彼らは収監態度も不良だという。そのうちの1人は刑務官暴行も犯したという。チョン・ドゥヨンは大田刑務所に服役中だった2016年、作業用プラスチックパイプを連結して作ったはしごで刑務所の塀を越えようとしたが発覚したりもした。

ユ・ヨンチョルは大邱刑務所に、カン・ホスンとチョン・ドゥヨンはソウル拘置所に収監されている。ある法曹人は「この凶悪犯たちが法務部が死刑執行施設を補修したという知らせを聞いて緊張していると聞いている」と伝えた。

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