2.マキシマーケティングとは?
その頃、米国では、ダイレクトマーケティング、リレーションシップマーケティング、データベースマーケティング、パーソナルマーケテイング、ワントゥワンマーケティングなど、さまざまな新しいマーケティング手法が誕生していました。
マキシマーケティングは、それらの要素を含んだものと言っていいでしょう。現在盛んになっているデジタルマーケティング、ウエブマーケティング、SNSマーケティングなどは、ここから生まれたと言っても良いと思います。
そして、この本で紹介されているのが、次の12社です。
・デル
・ハーレー・ダビッドソン
・レゴ
・ネッスル、
・シーグラム(酒造メーカー)
・フィディリテイ・インベストメント(金融)、
・ライダー(トラックリース)
・ノース・アメリカン・ライフ(保険)、
・MCI(長距離電話)
・NBO(雑貨ディスカウント)、
・ゼラーズ(ディスカウントストア)
・ニーマンマーカス(百貨店)。
新進気鋭の企業もあれば、伝統的な企業もあります。食品会社から、保険、通信、メーカー、小売店と、幅広く紹介されているのが良いですね。
その後、成長を続けた企業ばかりでなく、買収されたり、無くなってしまった企業もあります。30年の歳月による時代の移り変わりは、本当に速いということです。
それぞれの企業のマーケティング手法は同じではありません。しかし、その手法は、大変インパクトの強いものです。
「そうか!こうすればもっと顧客が増えるのだ」
「こうすれば、お客様に満足してもらえるのだ」
従来の売り方しか知らなかった私には、貴重なヒントでした。
30年近く経った今でも、参考になることがあります。そういう意味では、私の仕事にとって、大切な教科書です。
そこで、この本にある12社全部の手法を紹介することは出来ませんので、最も活用しやすいと思う「ハーレー・ダビッドソン」が採った方法を紹介します。