基本、探偵業にはリピーターがいないそうです。しかし、メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんが「苦笑い」で語るのは「浮気調査のリピート」について。その依頼者には実は共通点があるそうです。いったいどんな共通点なのでしょうか?
探偵にリピートはある?
探偵業というのは、ビジネスの視点から見てあまり良くない側面が1つあります。
それは、「リピーターがほぼいない」ということ。
浮気をされた依頼者の話を聞き、調査を行い、解決する。第二の人生のスタートをお手伝いする仕事ですが、その方が「後藤さんのサービスがよかったからリピートしたいです!」とはならないですよね(笑)。
それはつまり、もう一度浮気調査をしてほしい!ということです。なのでこちらとしても、リピートしてほしい!という感情は無いです(笑)。
しかし、そのリピートというのが起こり始める時期が、残念ながらあるのです。
現在、僕の探偵歴は13年になります。5年目、6年目の時に浮気調査を依頼され解決までいった方が、そこから7年、8年の時を経て「再婚相手の浮気調査をしてほしい」という相談に来ることがあります。
このパターンの時は、その相談者の方も、少し笑いながら「後藤さん、すみません、またお願いしたいんですけど…」というテンションで来る方が多い(笑)。
「えっまたですか!?」
思わず毎回失礼ながら叫んでしまいます(笑)。
これまでの何百と言うお客様の中でも、このようにリピートされる方は本当にごくわずかですが、よく話を聞いていくと、彼、彼女らにはある共通項があります。
それは、「極度の依存症」であるということ。
このように浮気調査をリピートされる方、言い換えれば、よく浮気される方ですね。彼らは、一旦信じた相手に、かなり依存してしまいます。
実際に僕との関係性(探偵とお客さん)でも、僕のことを一度信じたら、本当になんでも、調査に関係のないささやかなことでも、僕に意見を求めてくるのです。こちらが彼らをコントロールしてやろうという気になれば、確実にできてしまうでしょう。
こういった特徴のある方なので、おそらく再婚相手にもかなり依存してしまい、
おそらくですが相手が窮屈になり、外に癒しを求め、その結果が浮気に繋がっていくのではないでしょうか。
このお話を彼らにもしますが、彼らは彼らで頭ではわかっていながら、そのマインドから抜け出せない。
・無意識に相手に依存→浮気される
これを繰り返してしまうのでしょう。
裏を返せば、自分が依存しがちな性格だと思うのであれば、その部分に気を付ければパートナーの浮気を防げるかもしれません。
浮気のリピート。これは、相手はもちろん、自分側にも問題の根本がある可能性があるなと感じる相談です。依存症の方は、気を付けましょう!
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
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