人物として特殊すぎるイーロン・マスク流ビジネスを他人がマネなどできるのか?

Chiang,Mai,,Thailand,-,Aug,14,2023:,A,Female,Using
 

なにかとビジネス業界を騒がせてきたイーロン・マスク。今もツイッターの買収などで、若者たちの間にもその名前は浸透しています。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介しているのは、そんなイーロンの初めての公式伝記。彼の「今まで」が綿密な取材で明らかとなっています。

ついに登場。イーロン・マスク初の公式伝記⇒『イーロン・マスク(上)』

B0C5QMW1JY.01._SCLZZZZZZZ_SX500_
イーロン・マスク(上)

ウォルター・アイザックソン・著 井口耕二・訳 文藝春秋

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、稀代の起業家、イーロン・マスク初の公式伝記。

執筆は、『スティーブ・ジョブズI』『スティーブ・ジョブズII』を書いた米国を代表するノンフィクションライター、ウォルター・アイザックソンが担当しています。

スティーブ・ジョブズI
スティーブ・ジョブズII

アイザックらしい、丹念な取材に基づく力作。関係者のコメントと豊富なエピソードで、一瞬たりとも飽きさせることがありません。

生まれ育った南アフリカ、イーロンの人格を形作り、生涯にわたって影響を与えた奇人の父、冒険心にあふれ、いろんな意味で特別だったイーロンを支えた母、兄弟とビジネスパートナー…。

ここまでドラスティックに環境や事業、人間関係が変化する生涯も珍しいですが、それがまさにイーロン・マスクという人物なのでしょう。

本書から浮かび上がるのは、イーロンのリスクを恐れない性格と、前提を疑う力、一見無茶だけれど理にかなった要求、そして人を鼓舞する能力です。

長所が短所に転じるケースもあったようで、この上巻では、次々と去っていくビジネスパートナーや従業員、2人の妻との関係とその後の恋愛関係が書かれています。

上巻で扱っているのは、イーロンの家庭環境と幼少期、大学時代、ZIP2、ペイパル、スペースX、テスラまでの物語。

下巻では、スターリンク、オプティマスロボット(AI)、ロボタクシー、ツイッターなどに加え、ジェフ・ベゾスとの確執(第2ラウンド)、お金や子育てについて書かれています。

print
いま読まれてます

  • 人物として特殊すぎるイーロン・マスク流ビジネスを他人がマネなどできるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け