あのカリスマが自身の買収したSNSで怒りを爆発させています。イーロン・マスク氏はX(元ツイッター)で投稿を連投し、米国で深刻さを増している「大問題」について激怒しています。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、その投稿内容を翻訳し、日本もあまり報じない米国の不都合な真実を紹介しています。
イーロン・マスクも激怒する米国国境危機
しつこく米国の国境危機について書きます。
イーロン・マスクがX(元ツイッター)で、米国の国境危機とマスコミに対する怒りをぶちまけています。
直近9月21日から30日まで投稿を紹介しましょう。
「地球上のあらゆる国から、毎年約200万人がアメリカ南部国境から(不法)入国している」
「その数は急増しているのに、現政権は何の予防措置も講じていない」
「奇妙なことに、レガシーメディア(新聞・TV等の伝統的メディア)はこのことをほとんど報道していない。」
「これは深刻な危機だ」
「イーグル・パス(国境の街)に到着。もうすぐXのライブストリームが始まるので、国境の状況をリアルタイムで見ることができる」
「なぜ多くのアメリカの政治家たちは自国国境よりもウクライナ国境の方を100倍気にしているのだろうか?」
「国境の危機は日々悪化している。ニューヨーク市はすでにその負荷に耐えかねている」
「状況は非常識を通り越している」
「合法的な移民を大幅に拡大することには大賛成だ。勤勉で、才能があり、誠実であることを証明した人は誰でもアメリカ人になることを許されるべきだ」
「しかし不法移民は止めるべきだ」
「レガシーメディアのプロパガンダはもう読まない。時間の無駄だし、悲しみを生むだけだ」
「イーグル・パスの国境に行き、何が起きているのか見てきた」
「米国境警備隊は今月、不法移民の記録数が史上最多の26万人を超えたと発表した」
「未記録のものも含めると、ワイオミング州の人口に匹敵する月50万人以上になるかもしれない」
解説
最後の投稿は米国9月30日です。
政府の無策、それを報じないマスコミに対する怒りが伝わってきます。
イーロン自身がインタビューしている動画には、現地の郡の警察の「不法移民の取締り担当者は2名。この地域で国境を不法侵入する者は毎日1500名。どうしようもない。」といった発言もあります。
全体で月50万人のペースで不法移民が国に流入しているかもしれない、という状況が今の米国国境です。(正確な数字は分かりません)
推定ですが年間600万人の水準となる不法移民です。
それを日本に置き換えて考えてみてください。
人口比で年間200万人の不法移民流入に対して断固たる態度をとらない政府だとしたら、あなたはどう感じるでしょうか?
そして、その問題はある政治家(トランプ)に利するからという理由で、詳しく報じないマスコミに対してどう思うでしょうか?
その気持ちが想像できないと、今の米国国民の心象風景は理解できません。
社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために
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