従軍慰安婦の存在を否定したことで、自民党のマドンナに!
「クマラスワミ報告」とは、「女性に対する暴力の原因や結果」などについての報告書で、スリランカ出身で人権問題専門家のラディカ・クマラスワミ女史(ニューヨーク大学法学部教授、1994年から2003年まで国連事務次長)による報告書のことなのです。
このクマラスワミ氏が、国連人権委員会の特別報告者に3年間任命され(1994年~)、毎年調査報告を行ったことを指しています。
このうち、1996年1月に提出された戦時中の日本軍が行ったとする、朝鮮半島出身女性への「性奴隷制」という記述が、事実誤認に基づくものとして、日本国内でも注目を浴びたものなのでした。
つまり、この事案において「従軍慰安婦」問題などはなく、民間業者による単なる私娼募集にすぎなかった──という今日に連なる大きな議論を提起したものだったのです。
当時の朝鮮半島の新聞では、一般人女性向けに堂々と高額報酬の私娼の募集が行われていたのも、たしかな事実でした。
ゆえに、日本軍による慰安婦や強制連行などというのは事実無根であり、そんなものはなく、民間業者による単なる売春の営業行為だった──という、今日まで議論のベースとなる大きな問題となったものです。
旧日本軍の名誉にもかかわる──といえる事案なのでした。
とまれ、ここにおいて杉田水脈氏は、国連の人権委員会の小委員会「女子差別撤廃委員会」で、こうしたクマラスワミ氏の報告書の撤回を求めたのでした。
選挙に落選中とはいえ、杉田氏のこの行動は、これはこれでファイティングスピリットまんまんの行動だったといえるでしょう。
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