円安の今、狙い目は「農業」と「製造業」
災害対策も必要であるが、危険地域から住民を立ち退かせるしかない。人口減少であり、土地は余っている。都市の中核部は、その代わり、災害対策を徹底する。災害時に守るエリアを限定して、そこに住民を避難させるしかない。
福祉規模の縮小化は、議論の余地があるが、ベーシックインカムの導入と70歳まで現役を維持してもらい、可能なら75歳まで仕事をしてもらう。健康寿命が大きく伸びたことで、人生は100年時代であり、かつ少子化で労働人口は減っているので、75歳までの現役化が必要になっている。しかし、共稼ぎが多いので、老人介護は必要であるし、育児保育も必要である。ここは減らせない。
離婚母子家庭の貧困化が問題であるが、ベーシックインカムで救うしかない。母子家庭に特別な控除をする給付付き所得控除でもよいと思う。
産業の育成も必要であり、育成産業を絞ることである。労働集約型の衰退産業は、国内から海外に移転することである。この支援も行う必要がある。
産業界の人員不足も深刻化するのでAI化、自動化、工作機械化は重要である。半導体産業が育成の中心であり、そこを育成していくことにしているので、これを続行する。
円安なので、農業と製造業が狙い目であるが、耕作放棄地が増えているが、この耕作放棄地を政府が安く買い取り、農業従事者に安く賃貸することである。大規模農業で生産性を向上させるしかない。農地の国有化で、農業を始める人に安価で貸し出すことだ。
今は衰退しているが、今後の日本に必要な産業は、育成するしかない。特に農業は、ノウハウの塊であり、そのノウハウをツール化するなど発展の余地がある。それと大規模化で農業収入を増やすことだ。
今後、AIの発達で、一般的なホワイトカラーは必要なくなり、AI化できないエッセンシャルワーカーは今まで同様に必要となり、かつ少数のイノベーションを起こす創造性や経営力が必要である。あとはAI技術者が必要であり、詰め込み教育より実地教育、創造性教育が必要であり、教育に自由性を取り込む必要がある。
このため、義務教育の見直しも必要なのではないかと思う。人口の希薄化地域などでは、インターネットを利用した教育や全国的にユニークな教育を広く行える制度も必要かもしれない。
土木建築業界の多重下請け問題は、マッチングツール利用で解消さるように政府が音頭をとるしかない。所得を上げることで、所得税を取れることになる。
日本は民主的統制資本主義の国家と再定義して、大多数の国民の幸福を向上させる国家像を作るしかない。国家が統制した状態での資本主義という国家像である。完全自由な資本主義ではないとした方が良いとみる。
このため、公的な経済計画も必要である。特に必要なのが産業構造の計画である。第2次世界大戦後の復興の時代に戻すしかない。計画経済ではないが、国家が主導する資本主義であり、社会主義と資本主義の間の形態である。新しい資本主義とは、この国家主導の資本主義であり、民間企業家の横暴な資本原理を国が中和することで、大多数の国民の幸福を実現する資本主義である。
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