カンボジアのイオンも話題になっていました。
日経MJの11月6日の記事によると、カンボジアの巨大なイオンモールの中には、遊園地、プールや、巨大なイベントができるスペースがあるそうです。
ショッピングモールというより、滞在型のホテルのような感じです。
記事には、バイキングやお化け屋敷がある遊園地に、入場待ちの列ができていた、とあるほどの人気です。
人は、基本的に居心地のいいところに集まります。逆に言えば、自分が行きたいところ、行くと楽しくなるところに、行きたくなりますよね。
これは考えてみれば、当たり前のことだったりします。
私たちがITだSNSだといっている間に、顧客の楽しさ、とか、喜びという、とても大事なことが、忘れがちになってしまいます。
カンボジアのように、これから成長をしていく国であるゆえ、顧客価値が大事だという原点に忠実なのでしょう。
この温故知新な学びや気づきから、新しい顧客価値を生むことを、リバースイノベーションと呼びます。
集客、という言葉は、「客を集める」という意味なので、私たち企業側が主語です。
しかし、行きたくなければ顧客は来ません。
これが、集客の原点なのです。
顧客が楽しいか、顧客が行きたくなるか、顧客がいく理由はあるか、を問い続けていくと、集客に何が必要なのか、という答えに近づくことができるでしょう。
顧客が行きたくなる理由をはっきりさせること、顧客を主語にし、居心地の良い場所を作ること。
集客もマーケティング、顧客価値の創造から始まるということを、改めて気づかせてくれた、2つの事例でした。
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