「トラウマの再燃」で再び追いつめられる被害者
そもそも今回の喜多川氏の犯罪は、喜多川氏だけで行われていたのものなのでしょうか。誰が被害を知り、被害を訴える子供は本当にいなかったのか。誰が子供たちを黙らせていたのか。裁判まであったのに、管理者の誰が何をして、何をしなかったのか。裁判のとき「完全なでっち上げ」とコメントした喜多川氏の弁護士は、今、どう思っているのか。
そういう具体的な「悪の構造」を明らかにしないと、効果的な「再発防止策」はとれないはずです。誰も犯罪の「責任」を負わないままでは、被害者は怒りのぶつける場所もなく、「トラウマの再燃」で再び追いつめられます。その末路が悲しい選択です。
今回の痛ましい死について、旧ジャニーズ事務所は、どのような対応をとるのでしょうか。メディアももっと「問題の本質」に突っ込んで欲しいです。
みなさまのご意見、教えてください。
この記事の著者・河合薫さんのメルマガ
image by : yu_photo / Shutterstock.com
初月無料購読ですぐ読める! 11月配信済みバックナンバー
※2023年11月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、11月分のメルマガがすべてすぐに届きます。
2023年11月配信分
- 「悪の構造」を放置するメディアの罪ーーVol.349(11/15)
- プライドはカネ?ーーVol.348(11/8)
- 空気に国境はないーーVol.347(11/1)
<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>
※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込880円)。
2023年10月配信分
- スズメの涙と壁の向こうーーVol.346(10/25)
- 何歳まで生きたいですか?ーーVol.345(10/18)
- コネと性差別とノーベル賞と。ーーVol.344(10/11)
- “準備“なき先の悪循環ーーVol.343(10/4)
2023年9月配信分
- 「家族の病気」と共に暮らす時代ーーVol.342(9/27)
- 「見える化」に依存する社会ーーVol.341(9/20)
- 危機感ありますか?考えてますか?カネでいいのか?ーーVol.340(9/13)
- 制度とリアルの狭間でーーVol.339(9/6)
2023年8月配信分
- 「子供がかわいそう」は呪いの言葉ーーVol.338(8/30)
- 老いと医学と価値観とーーVol.337(8/23)
- 台風は強くて、遅くて、長くなる?ーーVol.336(8/16)
- 官僚たちの夏はどこへーーVol.335(8/9)
- 最後まで自分のことは自分でやりたいのだ!ーーVol.334(8/2)
2023年7月配信分
- 隣人に冷たい国ーーVol.333(7/26)
- 言えない、知られたくない、自分らしく生きたいーーVol.332(7/19)
- 発達遅れも親の格差?ーーVol.331(7/12)
- 裁判所は「命」を守ってくれるか?ーーVol.330(7/5)
2023年6月配信分
- 報復恐れて傍観者ー日本の病理ーーVol.329(6/28)
- 異常が日常になる日ーーVol.328(6/21)
- 管理職のための仕事? 教師の悲鳴ーーVol.327(6/14)
- 人為的ミスか自己責任か?ーーVol.326(6/7)
2023年5月配信分
- 汗と涙が“匂う”働き方ーーVol.325(5/31)
- 象牙の塔か、白い巨塔か?ーーVol.324(5/24)
- メディアだけの問題なのか?ーーVol.323(5/17)
- 超高齢社会を守るカネはどこ?ーーVol.322(5/10)
ページ: 1 2









