もはや「宗教ウソメガネ」。統一教会の友好団体トップと同席した岸田文雄の苦しすぎる言い訳

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自民党総裁として旧統一教会と党との完全決別を宣言し、自身と旧統一教会については「知る限り関係はない」としてきた岸田首相。しかし朝日新聞が4日に報じたのは、岸田氏が自民党政調会長だった2019年10月に教団関係者と面会していた事実でした。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、朝日新聞の報道に対する「教団関係者とは知らなかった」という首相の弁明を「嘘」として、そう判断せざるを得ない理由を解説。自民党が旧統一教会寄りの政策ばかり連発して来た裏事情を考察しています。

岸田までもがズブズブか。もはや統一教会と離れられない自民党

自民党の最大派閥、「安倍派」の国会議員の多くが、政治資金パーティーの収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、使途が確認できない裏金にしていた問題、シャレにならないですよね。でも、これと同じくらいシャレにならないのが、岸田文雄首相が自民党政調会長だった2019年、旧統一教会の関連団体のトップと党本部で面会していた、という問題です。

岸田政権下の2022年7月に、安倍晋三元首相が旧統一教会を巡る私怨によって殺害されて以来、岸田首相は「自民党は関連団体も含めて旧統一教会とは一切断絶する」と言い、閣僚や自民党の国会議員に点検や説明、関係の見直しを求めて来ました。そして、自身については「知る限り関係はない」と言い続けて来ました。旧統一教会の広島支部の幹部とのツーショット写真が掘り出されても、「支援者から頼まれて写真撮影に応じただけで、教団関係者とは知らなかった」と説明しました。

しかし、今回の朝日新聞の報道では、岸田首相は自民党政調会長だった2019年10月4日、自民党の党本部で、旧統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」のトップである梶栗正義議長と面会していたというのです。これが事実であれば、岸田首相がこれまで繰り返して来た「旧統一教会との関係はない」という説明は「虚偽」ということになってしまいます。すると岸田首相は、この報道に対して「ギングリッチ氏とは会ったが、大勢の同行者にどなたがいたかは承知していない」と説明したのです。

おいおいおいおいおーーーーい!そんなわきゃねえだろが!…というわけで、この辺の濃すぎる固有名詞の数々について、まずは軽く解説させていただきます。まずは「天宙平和連合(UPF)」ですが、これは「てんちゅうへいわれんごう」と読み、統一教会の創始者である故・文鮮明(ムン・ソンミョン)と現在の総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)が創設した団体です。2021年9月12日に韓国で開催された「希望前進大会」に、安倍首相が統一教会を絶賛するビデオメッセージを送ったことでお馴染みですよね。

その団体の日本支部が「天宙平和連合(UPF)ジャパン」というわけで、そのトップの「梶栗正義(かじくり まさよし)議長」とは、日本統一教会第12代会長の梶栗玄太郎氏の息子です。梶栗正義氏は、「天宙平和連合(UPF)ジャパン」の議長だけでなく、同じく旧統一教会の関連団体である「国際勝共連合」「世界平和連合」「平和大使協議会」「国際ハイウェイ財団」などの会長もつとめています。

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