島崎俊郎さん急死に「ワクチンの悪影響」疑う声。物議醸す“天皇陛下の執刀医”「免疫機能に狂いが生じている」のコメントに勢いづく“反ワク”と否定派の全面バトル勃発

2023.12.08
by kousei_saho
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「アダモちゃん」のキャラクターで人気を博したお笑いタレントの島崎俊郎さん(68)が6日、急性心不全のため急死した。突然の訃報を受けて、ビートたけしやラサール石井らが相次いでコメントを発表したが、その衝撃は今も広がるばかりだ。そんな中、約1週間前にインフルエンザに罹患していた島崎さんの死因について医師に取材したスポニチの記事が、大きな注目を集めている。天皇陛下(現上皇さま)の執刀医として知られる順天堂大学医学部特任教授の天野篤医師が語った「コロナのワクチンの影響で、免疫機能に狂いが生じている人がいる」というコメントが物議を醸しているのだ。これにネットは即反応、X(旧Twitter)のトレンドに「免疫機能に狂いが生じている」「天皇陛下の執刀医」がランクインする事態となっている。

ビートたけし、ラサール石井、デーブ・スペクターらも追悼コメントを発表

「アダモちゃん」などのネタで知られ、お笑いユニット「ヒップアップ」のリーダーを務めた島崎俊郎さんは68歳の若さで亡くなった。関係者によると島崎さんは約1週間前にインフルエンザに罹患し体調不良だったという。突然の訃報に多くの「盟友」たちが追悼のコメントを発表。ビートたけしは公式サイトで「島崎君のことはあまりにも突然のことなので、なんと言っていいかわかりません」と喪失感の大きさを綴り、ラサール石井はXに「毎週楽屋に寝そべり、メイクさんに呼ばれてアダモちゃんになり、また寝そべる。後ろ姿を忘れられない」とポスト。デーブ・スペクターも同じくXに「島崎さんはクレイジーで最高な芸人でした。ご冥福をお祈り致します」と、その早すぎる死を悼んだ。

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数年前までは心臓血管内科のCMにも出演

そんな中、8日の早朝に公開された一本の記事が話題となっている。島崎さんの逝去に関して、天皇陛下(現上皇さま)の執刀医として知られる天野篤医師に取材したスポニチの記事だ。同記事によると天野医師は、「人工透析をしていたり糖尿病などの持病があって、元々心臓の機能が落ちている状態でインフルエンザに感染すれば、持病の程度によっては治療が難しいこともある」と指摘した上で、島崎さんについては「元気な状態だったのならば、急性心筋梗塞で亡くなることはあっても、急性心不全はほとんどあり得ない」とし、「元々、心臓に何らかの病気があったのではないか」と推測したという。

島崎さんといえばほんの数年前まで、長崎市内の心臓血管内科「ながさきハートクリニック」のテレビCMに出演していたことも一部では知られている。「心臓の専門医院が心疾患を抱えるタレントをCMに起用するとは思えない」と語るテレビ業界関係者もいるが、真偽の程は定かではない。

物議を醸した「天皇陛下の執刀医」のコメント

注目すべきはこの記事で島崎さんに対するコメントを寄せている天野篤医師の経歴だ。関東逓信病院(現NTT東日本病院)の臨床研修医として医師生活のスタートを切った天野氏が、名門・順天堂大学医学部の心臓血管外科教授に就いたのは2002年のこと。心臓血管外科、虚血性心疾患、弁膜症に関する研究を専門とし、年間500件の冠動脈バイパス手術で98%の成功率を誇る凄腕の心臓外科医だ。2012年2月には天皇陛下(現上皇さま)の狭心症冠動脈バイパス手術を執刀し成功させたことで、全国にその名を知られることとなった。TVドラマ『医龍-Team Medical Dragon-』や映画『チーム・バチスタの栄光』の監修にも携わっている。

そんな天野医師がスポニチの取材に対して、「コロナのワクチンの影響で、免疫機能に狂いが生じている人がいる。昨年、インフルエンザのワクチンを打っていない人も多い。超高齢者や持病のある人は命に関わるので、インフルエンザだけでなく、ほかの感染症にも注意が必要だ」と警戒を呼びかけたことで、ワクチン懐疑派、いわゆる「反ワク」と称される人々が敏感に反応。ネット上で喧々諤々の議論が沸騰しているのだ。

真っ向からぶつかる「死因を巡る論争」

これまでも、「病気の罹患者数や死亡者数は増加している」と主張する人々と「実際には増えていない」とするグループとのバトル、そして死因についても、「mRNAワクチンによる免疫低下が原因」との見方と、「コロナ禍の運動不足や外出自粛、過剰な消毒による免疫低下や、インフルワクチン未接種が原因」という解釈が真っ向からぶつかる論争が勃発している。

そんな中にあって米テキサス州は11月30日、製薬大手のファイザー社を「新型コロナワクチンの有効性偽った」として提訴。同社は否定しているものの、ワクチン懐疑派を大いに勢いづかせているのも事実だ。

コロナ禍の渦中では大多数を占めていた「ワクチン絶対視派」だが、最近では懐疑的な意見も増加している。その中にはあまりに極端に走る「陰謀論」に近いものもあるが、今回の天野篤医師のコメントのような医療専門家による発言が、この先注目されてくることは想像に難くない。今は何より、島崎さんのご冥福を祈りたい。

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