ネトウヨの呪文「安倍さんは奇跡」。櫻井よしこの質問に百田尚樹が驚愕のアンサー

ky20231213
 

安倍晋三元首相を崇め、現在の自民党政権を蛇蝎のごとく忌み嫌う日本保守党やその界隈の面々。そんな彼らが『月刊Hanada』誌上でまたも理解に苦しむ見解を披露したようです。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、『月刊Hanada』に掲載された百田尚樹、有本香、櫻井よしこ各氏による鼎談の模様を紹介。自己矛盾を迂回するために彼らが用いる「例外的奇跡的手法」を取り上げています。

『月刊Hanada』ウォッチ。百田尚樹、有本香、櫻井よしこ鼎談「安倍さんは奇跡」の異常

河野太郎からブロックされて喜んでいる月刊「Hanada」、今号の目玉記事は、百田尚樹、有本香、櫻井よしこの「日本保守党は王道を歩む」という鼎談だ。

日本保守党は、永田町においてはやはり話題にもなっておらず、まったくの無風らしいが、「Hanada」にとっては自誌の売り上げにつながる話で、今号もしゃかりき!党費を払って党員になった人数が、現在5万4,000人と発表されているから、ますます抱き着かない手はないと考えているのだろう。

といっても、百田と有本は毎号同じことばかり主張していてもう読み飽きたし、新情報と言えば、武田邦彦を生放送に呼んで参政党の悪口を聞いたとか、神谷宗幣から「参政党の乗っ取り工作を仕掛けられている」という妄想を披露されたとか、ネット上のアホないざこざばかり。

そんな中、Hanadaが企画したのは、「減税日本の河村たかしとは、政治的主張の異なるところが多そうだけど、大丈夫なのか?」という疑問に対して、河村たかし抜きで説明するというものである。

河村と協力体制を築いたことによって、日本保守党の重点政策には「旧宮家との養子縁組実現」と並んで「名古屋城天守閣の木造復元」が掲げられる珍事となった。

これだけで十分「なんやねんそれ」だが、ほかにも党員たちが潜在的に抱えていた疑念があったらしい。それを払拭して理解を広めたいなら、河村と百田の対談記事を出せばいいと思うのだが、登場したのは、櫻井よしこであった。

櫻井は、河村が民主党の流れをくむリベラルで、国旗国歌法に反対していると指摘した。

すると、有本がすかさず「河村さん自身が国旗に敬意を払えないとか、国歌は歌わないということで反対したのではない」とフォロー。「戦争で苦しんだ民間人への救済もしていないのに、なにが国旗国歌法だ」という意味での反対なのだと代弁した。

…ん?

狐につままれたようでわけがわからなくなったが、民主党時代、衆院議員だった河村は、国会で「『君が代』の解釈も含め、21世紀の日本にふさわしい国歌をさらに検討すべき」と発言している。結局「『君が代』はイヤ」という感覚なのでは?

たぶん、日本保守党とはすごく相容れないと思うのだが、さらに百田がつづける。

百田 「私が『国家国旗法に反対するのはおかしいですよ』と懇々と言ったら、河村さんは黙っていましたね」

 

櫻井 「河村さんは、今後は国旗と君が代を大事にするということですか」

 

百田 「当然です」

それ、ほんとかぁー!?

懇々と言ったのに黙っていたんだから、納得していないようだと考えるのが普通では……。

河村の主張もいま考えていることもよくわからないが、勝手に「あの人は国旗と君が代を大事にする」と断言して、大丈夫なんだろうか。

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