松本人志の想定外。今田、東野、たむけん…取り巻き“擁護芸人”らが繰り返す逆効果「無能ムーブ」、ワイドナショー出演中止で露呈した“吉本凋落”で勢力図は激変する

2024.01.11
by kousei_saho
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1月8日の吉本興業による自身の芸能活動一時休止発表直後、「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」とX(旧Twitter)に投稿するも、2日後の10日に同番組の出演中止が発表され、さらなる窮地に立たされた松本人志(60)。笑いの総合商社とも称される吉本興業の頂点を極め、お笑い界のみならず芸能界のボス然として権勢を振るってきた松本だが、文春砲に対してボケの一つも繰り出すこともなく記者会見から逃げ続ける情けない姿から、最近では「裸の王様」「小心者」といったネガティブな評価が定着しつつある。

そんな松本にとって今回の騒動で「想定外」だったのは、松本ファミリーや取り巻きらが見せた忠誠心や擁護がまったくの逆効果になっている点だと指摘するのは、かつてテレビ業界に身を置いていた50代のマスコミ関係者だ。彼は以下のように分析する。

「中途半端な擁護がかえって火に油を注ぐことになり、さまざまな問題が次々に生じている感があります。松本さんやその周辺の過去の失言なども続々と掘り起こされていますし、擁護によって明らかになった矛盾点もリアルタイムで詳らかに指摘され、さらに言語化されて急拡散しているという『悪い流れが止まりません。それにより新たな論点が増え続けてしまい、松本さんサイドは主張の整合性を取ることが難しくなっているというのが現状ではないでしょうか」

仮に松本が裁判に勝ったとしても、それだけで一件落着とならないのは誰しもが思うところだろう。「勝訴」と「イメージ悪化」はまったく別の話。視聴者が抱くモヤモヤとした感情や不信感は言語化されることで力を持ち、スポンサー企業もその力を無視することができなくなるからである。

そのような流れをアシストしてしまっているのが、松本の取り巻き芸人の「無能ムーブ」ともいうべき擁護であり、現在の状況は「オウンゴール量産状態」でしかないと言っても過言ではない。

逆効果だった取り巻きたちの「オウンゴール」擁護

そんな「オウンゴール」となった、ダウンタウンファミリーやその他の芸能人、インフルエンサーによる無理筋の擁護を改めて確認してみる。

文春砲の1発目が放たれた直後に反応したのは、今田耕司(57)とほんこん(60)。今田は昨年12月29日放送のフジテレビ系『ワイドナショー年末3時間生放送SP』で、文春が報じたような内容の発言を松本が言うとは思えないと語り、ほんこんも同日、自身のユーチューブチャンネルに被害者を批判するかのような発言をアップ。翌30日のラジオ番組ではややトーンダウンのトークを展開したが、ネット上では2人の「内輪の擁護」に対して批判が相次いだ。

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1月10日には東野幸治(56)がユーチューブチャンネル「東野・吉村のVTuberはじめました!」で「文春ネタ」に触れたが、そのあまりの暴走ぶりがかえってマイナスイメージを喚起させてしまったようだ。

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文春砲「二の矢」で大阪にて開かれた「性の宴の首謀者」として名指しされた芸人たむらけんじ(50)は、生出演したラジオ番組『たむけんがLAにいるよ~!』で松本をかばうつもりだったのか、「飲み会はあった、でもそういう飲み会ではない」とコメント。しかしこれが、松本と吉本が否定していたはずの「女性とのホテルでの飲み会」の存在を認めてしまう特大オウンゴールとなってしまったことをネットで指摘されている。

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この騒動に突然絡んでみせたのがタレントで整体師の楽しんご(53)。8日夜の「松本の活動休止報告」を受け9日午前10時、自身のXに「おこがましいかもですが、僕は松本人志さんが大好きで芸人としても大尊敬しております!何度か共演させて頂きお話させて頂いた事もあり、とても誠実で真面目な方だなという印象です!」「どうか早く復帰される事を願っております!」とラブ注入。

しかしその日の正午に文春砲「二の矢」が電子版で放たれるというタイミングの悪さに失笑が漏れ、さらに被害女性の告発を「金目当て」としたことに対して、「被害者を侮辱する書き込みをするから地上波に復帰出来ないのだと思います」と厳しいコメントが寄せられる事態となっている。

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ワイドナファミリーも「無理筋の擁護」を展開

さらに「ワイドナファミリー」の立川志らく(60)はXに松本の『ワイドナショー』出演取りやめについて私見を投稿。その中で「週刊誌も会見やんなさいよ。我々の記事には自信を持ってます、って正義を振りかざさずに」とした上で正義感についての持論を展開したが、これに対して「被害者が被害を訴えている以上、第三者の志らくがどうこう言える立場ではない」「被害者の訴えを週刊誌が取材して掲載しているのだから」といった批判の声が多数上がっている。

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同じくワイドナファミリーの古市憲寿氏(38)は昨年末の『ワイドナショー年末3時間生放送SP』で、「憶測とかで誰かを叩くことって本当にいいのかなって思うんですよ。ウワサでこの人はやってそうと。松本さんを叩くこともそうだし、逆に被害者を叩くことも、憶測で我々がそんなこと判断しちゃっていいのかなと思うんですよ」と暗に松本を擁護。しかし「憶測」どころか被害証言は日に日に増え続けており、ネット上でも古市氏の発言に疑問符がついているのが現状だ。

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「セカンドレイプ」を指摘されるポストも

さらに過激なのは、元プロゲーマーのたぬかな(31)だ。Xに12月27日、「冷静に考えて1泊30万するホテルにVIPが来るからおいでよ~って芸能人に誘われて何もないと思ってる成人女性キツくないですか?金までもらってんのに」と投稿。このポストには「セカンドレイプ」との指摘をはじめ、多くの否定的なコメントが寄せられている。

弊サイトでも既報の通り、「松本全面擁護」の姿勢を明らかにしている高須クリニックの創設者で医師の高須克弥氏(78)。

高須院長は松本が出演を宣言した『ワイドナショー』当日のスポンサーに名乗りをあげエールを送ったが、当の松本の出演は中止に。ハシゴを外され勝手にコケ、目下のところ笑い者状態だ。

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松本に疑義を呈する芸能人も

「無理筋の擁護」を展開する側には、松本の潔白が証明されることに賭け、その後の「処遇」に期待する皮算用が大きく働いているようだ。

しかしそれでもなお、松本やその取り巻きに疑義を呈する人間は少なくない。

田村淳(50)は吉本の後輩でありながら、松本が『ワイドナショー』出演をXにポストした際には「芸能活動休止とワイドナショーを選んでコメントすることは、うーんなんか腑に落ちないんだよなぁ」と投稿。

指原莉乃(31)も被害女性に非があるかのような意見に対して「一種のセカンドレイプなんじゃないか」と声を上げている。

「さまぁ~ず」の三村マサカズ(56)も、自分の言葉で説明を行わない松本に対して、Xに「松本さん。どうしたんですか。。。事情を知りたいです」と心情を記している。


とあるテレビ業界関係者は、「オウンゴール擁護組」についてこう語る。

「おこぼれ頂戴組は別として…、これはあくまで推測ですが、擁護派の皆さんには『叩けない理由』があるような気がしてしまいますね。例えばですけど、いろいろな『身の覚え』があるとかそういったような」

松本を擁護するか批判するか。そんな分断が芸能界で広がりを見せている。松本が事実上の引退状態となり、かつ吉本興業が力を失うことになれば、今後、芸能界の「勢力図」が大きく書き換わることになるだろう。吉本が危ういとなれば、裏暗い過去を持つEXIT兼近はこの世界で生きていけるのだろうか…。

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