無類の安倍好き大嘘つき「元NHK 岩田明子」の大罪。虚報の数々を振り返って分かった「これが本物のフェイクニュースだ」

 

岩田明子の作り話を垂れ流す大手新聞の異常性

その岩田が、安倍派裏金問題について、こう論じている。

いわく、細田博之前衆院議長がトップだった時代(2014~21年)から、派閥内では問題になっていたということだが──

安倍元首相が21年11月に初めて派閥会長となった後、翌年2月にその状況を知り、「このような方法は問題だ。ただちに直せ」と会計責任者を叱責、2カ月後に改めて事務総長らにクギを刺したという。22年5月のパーティーではその方針が反映されたものの、2カ月後、安倍氏は凶弾に倒れ、改善されないまま現在に至ったようだ。
(夕刊フジ「岩田明子 さくらリポート」2023.12.12)

派閥の会長に就任して初めてキックバックの存在を知った安倍が、会計責任者を叱責してやめさせようとしていたという「物語」である。

さらに、ネット番組Abema Primeに出演した岩田は、こう話している。

(安倍が派閥会長になった2021年11月ごろは)目の前のことに追われていて、そして、はたと翌年の2月に「そう言えばカネはどうなってるんだ」ということで会計責任者を呼んで報告を受けて、初めてこのキックバックというものを知ったようなんですね。
その時に、叱責して「ただちにやめろ」という風に言ったんですけれども、ちゃんとやめたかどうか心配になって、また4月に改めて、西村(康稔・前経産相)さんなど事務総長を呼んで、「あの件はやめたんだろうな」とクギを刺し、翌月のパーティーの時にはキックバックはなくなっていたということなんですが、2か月後に銃撃されましたので、そこでこの話もうやむやになってしまった、と。
(ABEMA Prime 2023.12.14)

安倍ってどこまで清廉潔白だったのか。すごい。1行も信じられない。まったくの作り話としか思えない。

だが、岩田のこの話は、新聞各紙に浸透している。

例えば、毎日新聞は、安倍派幹部4人の供述を紹介したあと、立件を断念するらしいと報じる記事のなかで、こう書いている。

安倍氏は生前の同年春に還流中止を提案し、いったんは中止が決まった。しかし、継続を求める議員から反発があり、安倍氏の死去後に当時の事務総長だった西村氏や、下村氏、世耕弘成前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議。同8月に還流継続が決まったとされる。
(毎日新聞 2024.1.13)

朝日新聞も、安倍派では長年にわたり裏金が還流されてきたと書いたあと、こう伝えている。

一方、同派では、安倍晋三元首相が首相辞任後の21年11月に派閥に復帰し、新会長に就任。安倍氏は22年の派閥パーティーを5月に控えた同年4月、還流の取りやめを提案した。派閥の実務を取り仕切る事務総長だった西村康稔・前経済産業相らが協議して還流なしの方針が決まり、各議員に周知されたという。
(朝日新聞 2023.12.23)

安倍批判の急先鋒だったはずの2紙が、岩田明子の言い分をそのまま転用しているのだが、これは真実なのか?

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