安倍の総括なくして日本の再生なし
元安倍事務所関係者によると、ノルマ以上のパーティー券を売れば、カネをそのまま手元に置いていいというのは、安倍の父・晋太郎の時代から続いていたことで、議員も秘書もそれが当たり前の政治資金の集め方だと思っていたという。
また、安倍はカネには几帳面で、事務所の資金も安倍本人が管理しており、「だから事務所のパーティーの収支は全部把握していたし、派閥のキックバックの仕組みについても代議士(安倍)が知らないわけがなかった」という。
そもそも安倍の疑惑を振り返ると、「桜を見る会」における政治資金収支報告書への不記載問題が思い出される。
首相在任中は「すべての費用は参加者の自己負担」と押し切っていたが、結局、退任後の2020年末に、安倍の公設第一秘書が政治資金規正法違反で略式起訴された。安倍は不起訴となったが、特捜部に事情聴取されている。
父親の代からずっと続いていた「当たり前の裏金の作り方」があったのならば、「桜を見る会」問題が決着した後、派閥のボスに復帰した安倍は、「また裏金問題がバレて、俺が困らないようにしておいてくれよ!」という意味で会計担当者を叱責したのでは?
叱責が事実だとすれば、同じ「叱責」でも意味がまるで違う。
新聞各紙、岩田明子の安倍美化に影響されて、中途半端な報道をしているから、さも安倍が無謬の政治家であったかのような印象を広めてしまっているが、報道機関としてもっと真剣に検証してほしい。甘すぎると言うしかない――(メルマガ『小林よしのりライジング』2024年1月16日号より一部抜粋・敬称略。小林よしのり氏のゴーマニズム宣言・第521回「日本のサブカルとメインカルチャー」や読者Q&Aコーナーなど、メルマガ全文はご登録の上お楽しみください)
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