豚肉バカ一代。豚に魅せられた元イタリアンシェフが「フルコース」で揚げたてを出す“とんかつ屋”の衝撃

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世に数多ある名店と呼ばれるとんかつ屋。そんな中にあって、「唯一無二」と言っても過言ではない超人気店が大阪に存在することをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、1ヵ月500席のネット予約が1分で完売するというとんかつ屋を紹介。同店の何がそこまで客を惹きつけるのかを解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「豚肉バカになった、元イタリアンシェフ。予約開始1分で500席分が完売する、とんかつフルコースとは?」

予約開始1分で1ヶ月分が完売。“豚肉バカ”と化した元イタリアンシェフが作る「とんかつフルコース」が美味すぎる

大阪のとある下町住宅街。古びたアパートの1階を改装した、とんかつ屋さんがあります。

夫婦だけで営む、カウンター5席だけのお店。

イタリアン出身の店主は、寝る間も惜しんで、豚肉を研究し続ける人。

定休日もお店に出て、研究三昧。

どうすれば、美味しいとんかつをお客さまに食べてもらうことができるのか。

そればかりを考えているので、豚肉バカと呼ばれるように。

これは!と思う豚肉を全国から取り寄せ、どんな仕込みをすれば美味しいとんかつになるのか、どんなパン粉を使えばサクサクになるのか、どんな揚げ方をすればお客さまは喜ぶのか、を毎日毎日考え続けているのです。

とんかつの提供方法は、昼は2種類の定食、夜はおまかせ。

定食・おまかせと言えど、ひと切れずつ違う銘柄・部位の揚げたてを提供するコース仕立てとなっています。

銘柄豚の食べ比べができるようになっているのです。

北海道の「望来豚(もうらいとん)」、群馬県の「あわ雪ポーク」、茨城県の「三右衛門」、千葉県の「林SPF」、東京の「TOKYO-X」など。

店主が選び抜いた銘柄豚をブロックで仕入れ、自身の手で細かな部位に切り分けています。

研究によって豚肉を知れば知るほど、普通のとんかつ屋さんのやっていることに疑問を持つようになったと言います。

美味しいと評判のお店であっても、ロースとヒレという大まかな部位を使い分けているだけです。

しかし、ロースにはリブロースや肩ロースがあり、肩ロースの中にも「ハネシタ」や「クラシタ」があり、それぞれ味わいが違うことを知りました。

ならば、ロースとして提供するのは間違いで、部位をひとつひとつ別々に調理して、提供すべきだと考えたのです。

選び抜いた豚肉をこだわり抜いた調理法でとんかつに仕立て、揚げたてをコースとして食べていただく。

他に類を見ないとんかつ屋さんとして話題となり、1ヵ月500席のネット予約は、
わずか1分で完売してしまうこともあるほどの人気となっています。

ここのとんかつを口にした人は、その美味しさに驚き、感嘆の声をあげ、また次の予約を心に決めます。

古く寂れた住宅街にありながら、いつも予約で満席となるとんかつ屋さん。

たかがとんかつを至福のひと皿に仕上げた店主夫妻はお見事です。

手を抜くことなく、真剣に取り組めば、立地を気にすることなく、たくさんのお客さまに来ていただけるのです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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