ですから、ガイドブックはないよりあったほうが「救われる人」がいるし、若手の声=アンケート結果は誰もが知りたい“声”であることに間違いはないでしょう。
それでもやはり、すべてをコミュニケーションの問題に帰結するのは、対処療法にすぎない。「働くとは何か?」「人は何のために働くのか?」という根源的な問いに、今だからこそ向き合う必要がある。
賃金、賃金、また賃金と、目の前の“お金”だけに奔走していると、「働くこと」の真理を見失ってしまうことがおうおうにあります。今の時代ほど、その真理がぼやけている時代はない――、そう思えてなりません。
では、具体的に何をすればいいか?口が酸っぱくなるほど言い続けている「COMPANY=共にパンを食べる仲間」という意識、チームであり、依存の先にこそ自立はある、という気持ちを、まずは「私」が持ち、「メンバー」で共有することです。
「昔はね、1人の子供をみんなで見てる、という意識が共有されていた。算数の時間は問題がある子供が、体育のときには元気いっぱいだったりする。先生たちで子供のことを話し合う。職員室はそのための場だった」――
これは今から10年前、50代の先生が話してくれた言葉です。この中に、ヒントがある。それを「自分の頭と心で考える」。その先に、答えがあるのではないでしょうか。
みなさまのご意見、お聞かせください。
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