ここで一つ、ビジネスのキモを書いておくと、ビジネスで何かしくじった時、それはつまり謝罪が必要になった時ということですが、この謝罪を文章でできるかどうかが、あなたの評価を決めるんです。電話を使ったり、会いに行ったり、メシを食ったり、酒を飲ましたりして、そこで謝罪をして関係修復を図ろうとする営業の人ってたくさんいるんですが、それが通用したのは昭和の時代です。もちろん会って話をすることは大事なんですけど、あくまでもそれはサブで、メインは文書なんですよ。なぜならば、形に残るから。そしてそれを簡単にシェアできるから。
会って話をするというのは、その場にいる人だけが共有できる情報ですよね。ですから都合が悪くて同席していない人には、無力なわけですよ。そこに文書が加わると、情報共有の範囲が拡大するわけですね。風の時代は情報の拡散が重要になるので、いちいち口伝えでなきゃ伝わらない、伝えられない情報は切り捨てられてしまうんです。
特に謝罪というのは、公式なモノで、厳格且つ厳粛に進めなきゃならないわけですから、文書を作って説明するのが当然なんですよ。その時に、どういうクオリティーの文書を書けるのかって、あなたの評価に直接効いてくるわけです。そんな文書に、呼応のエラーがあったり、主語が無い文章があったり、論理的に意味不明な展開になっていたり、誤った接続詞が使われていたりしたら、謝罪にならないでしょ。そういう雑な日本語しか書けないと、完全に相手にバカにされてしまうわけですよ。
こういうエラーが許されない場面で、キッチリした論理で、正しい日本語で書かれた文書を書けるかどうかって、当然ですがあなたの評価に効くに決まってますよね。
サラリーマン時代の私の最大の差別化要素ってこれでしたからね。
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