私立大学は当初、大半が増員を受けた定員の100%を申請するものと観測されたが、詰めの検討を行い、募集人数を予想より大幅に減らした大学も出ている。嶺南(ヨンナム)大学は当初、増員された定員44人を100%増やした120人を申請することにしたが、同日20人を減らした100人を申請することにした。増員分の54.5%だけを反映したものだ。現在の教育環境を考慮したというのが大学側の立場だ。これは地方私立大学という点で異例の行動だ。医学部の定員が27年ぶりに増員されたうえ、新入生募集に有利だという点で、地方私立大学はできるだけ配分された定員を減らさない方向でものごとが進められている状況だ。
一方、最後まで顔色をうかがっていたことを傍証するかのように提出しようとした募集人員を増やした地方私立大学もある。蔚山(ウルサン)大学は前日まで、医学部定員の増員分(80人)の75%にあたる60人を増員する案を検討してきたが、同日午後10人を増やし、増員分の87.5%にあたる70人を反映することにした。このため、蔚山大学医学部の来年度募集人員は110人になった。地域人材選抜選考の人員は40%から60%に増やす。
また、成均館(ソンギュングァン)大学と亜洲(アジュ)大学医学部が増員された定員(80人)の87.5%である70人だけを増やし、110人をそれぞれ申請することにした。しかしこのような動きはまだ私立大学のうち4校に止まっている。
嘉泉大学(90人増員)、仁荷大学と東国大学分校(それぞれ71人)、建国大学分校(60人)、東亜大学(51人)、啓明(ケミョン)大学(44人)、大邱カトリック大学(40人)、朝鮮大学(25人)、高神大(24人)、仁済(インジェ)大と延世(ヨンセ)大分校の11校は募集人員を減らすことなく増員の割り振りを受けた定員を100%反映することにしたわけだ。
このような点を考慮して、医学部の募集人員を明らかにしていない9か所が、国立は増員分の50%、私立は100%を申請すると仮定すれば、来年の医学部の募集人員は1549人増える。 9か所がすべて増員分を100%反映しても、最大1586人が増える。
もし、残りの9か所がすべて50%を減らせば、増員規模は1378人になる可能性があるが、可能性は薄いという評価だ。大教協は、2025学年度大学入学選考施行計画変更承認審査申請受付を同日午前0時までに受ける計画だ。大学入学選考施行計画には、医学部の募集人員だけでなく、随時(スシ)と定時、地域人材選抜選考の募集比率など、来年度の入試に対する具体的な選抜計画が盛り込まれる。(ニューシス参照)
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