「いや~ん、まいっちんぐ!」はコンプラ警察に勝てるか?「仔猫の虐待」を理解せぬ米国発の検閲が日本文化を破壊する

 

クレジットカード会社による「検閲」が広がっている

アメリカ由来の表現に対する規制は、別の形でも広がっている。

今月10日から、ニコニコの有料会員「プレミアム会員」の月額会費の支払いにおいて、VISAによるクレジットカード決済が停止されている。 昨年11月にはMastercard、今年3月にはAmerican Expressでの支払いも停止されており、現在利用できるクレジットカードはJCBとDiners Clubのみだ。

現時点では、『ゴー宣道場チャンネル』や『小林よしのりライジング』など個別のチャンネル会費の支払いについては「影響はない」ということらしいが、ニコニコは、今後影響が発生する場合は別途案内するとしている。

なぜクレジットカードの決済が相次いで停止されたのか。 実は、米国での表現規制の影響が及んだ結果なのだ。

2022年、米国で、児童ポルノを含む大手ポルノサイトに決済手段を提供していたとして、VISAが責任を問われる判例が出た。

はじまりは、大手ポルノ動画サイトに、13歳の少女の性的な自撮り動画が投稿されたことだった。このサイトはYouTubeのような仕組みで、誰でも自分で撮ったポルノ動画を投稿できるようになっていた。

少女の動画は、片思いの男の子に頼まれて送信したものだったが、無断で投稿されてしまい、たちまち拡散、数百万回再生されてしまう。

当然、悪いのはこの男の子なのだが、それから7年後、少女は精神的苦痛から薬物中毒やうつ病になり苦しんだとして、動画の拡散を止めず、収益化し続けたポルノ動画サイトに損害賠償を求めて提訴。

また、このサイトの決済業者であるVISAに対しても、児童ポルノという犯罪を収益化する仕組みを提供したとして提訴した。

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