タバコの価格も各国さまざまです。喫煙時代、僕が愛煙していた銘柄「AMERICAN SPIRITS -Light Blue-」はNYで現在1箱$20(3000円)。もはや、嗜好品とはいえない価格。1日1箱吸う人は月に90000円かかる。1年で100万円以上。事実です。
20ドルの内訳はほとんど税金です。州税、市税。ニューヨーク州、市の方針です。NYは本当に喫煙者に厳しい。税金をここまで上げるから、やめちまえ、という感覚です。全米肺協会(ALA)も年々「禁煙促進運動」を展開します。ちなみにニューヨーク市はお店(というか建物内)はすべて禁煙です。法律で禁止されている。シガーバーも例外じゃない。ウソのような話ですが、シガーバーも禁煙。もはやそれ、シガーバーじゃないよ。
公園も、そしてあのタイムズスクエアも、公共の場所はすべて禁煙。吸ったら厳しく罰せられます。とは言っても、それ以外の場所では歩きタバコもタバコのポイ捨ても非常に多い。日本と真逆です。
日本はいま、歩きタバコが禁止されているとのこと。逆に、建物内ではある程度自由に吸えるとか。日本出張中、喫煙OKの居酒屋で、隣の人が吸っているのを見てドキっとします。僕たちは天井がある状態で喫煙することに慣れていない。
NY市では、現在3000円ですが、渡米した24年前は、確か1000円くらいだったと記憶しています──(メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』2024年5月12日号より一部抜粋)
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