いじめを隠蔽し泥棒行為をやってのける横浜市教育委の末期的症状
例えば、民間企業で横領事件が起きたとする、横領額は起訴されるか、執行猶予がつくかの目安になるそうだが、横領したお金を返金したかどうかも基準となるそうだ。返金したところで罪は罪だから犯罪として裁かれるのは当然だが、民間においての不正にはかなり厳しい罰がある。
本件では、動員であるが故、この公判動員は教育委員会の業務として行われており、出張扱いとして少額だろうが費用も支出されていたわけだが、断じて、これを教育委員会の業務として認めてはならないし、世間も法も認めないだろう。
であれば、これ自体は指示した者らが公に使われるはずの税金やその職員の役務を目的外に使用したことになるから、民間で言えば横領に近いとも言えないだろうか。
いずれにしても、公務員として著しい非行とは言えるだろう。法をいくつも違反しておきながら謝ったら終わりでは、法はいらないし、法治国家とは言えないだろう。
「嘘は泥棒の始まり」だと育てれた世代からすれば、いじめ隠ぺいを組織的に行い、税金泥棒と言える行為を平気でやってのけていた横浜市教育委員会は、もう末期的症状を起こしている違法委員会にしか見えないだろう。
下田教育長は弁護士に入ってもらって経緯の調査をするとのことだが、前任から脈々と続いた不正の嵐がある組織的な問題だ、いばらの道であることは間違いないだろう。
3月のいじめ隠ぺいの際、横浜市議会は怒りに燃えて追及をしていた。ぜひとも、横浜市議の方々には、本件公判動員にも深いメスを入れ、根深い問題を断ち切ってもらいたいところだ。
「動員問題を知っていたのか?」との問いに教育委職員は
横浜市教育委員会には数人の知人がいます。時折、いじめ問題で連絡を取り合う程度ですが、私が報告するいじめ問題においてはしっかり対応をしてくれていたし、隠蔽には強く怒りを示していました。
今回の件、お前は知っていたのか?と聞くと、うーん…という感じだったので知っていたと思いました。他の教育委員会職員に聞いてみると、そんな時間ありませんよ、と怒っていました。確かに、いつか横浜だけではなくて他の教育委員会もやってるだろと言われかねません。
ただし、教育委員会の問題は、その閉鎖性と隠蔽体質があると各事件を見ても言わざるを得ないわけで、もっと開いて世間の常識をいれていかないと問題の根本は治ることはないと思います。
まあ、広く見れば、裏金とか諸々あるわけだし、この国はどうなんだろうと思うことも多いですから、坂本龍馬の言葉のように「日本を今一度洗濯したく候」なのかもしれませんね。
この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com









