不法移民が一流ホテルに滞在。ニューヨークのホテル料金が過去最高の1泊4万5千円となった“不都合”な事実

 

解説

アメリカには不法移民に対して寛大な政策をとるサンクチュアリ・シティ(聖域都市)があります。

これらの都市は不法入国者の取り締まりを行う捜査機関である移民・税関執行局(Immigration and Customs Enforcement, ICE)の協力要請を受けません。

有名なのはニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴなどです。

特にニューヨークには「シェルターへの権利」という、屋根のない人は誰でも市からシェルターを借りる権利があるという条例があります(2023年8月27日メルマガ解説)。

【関連】溢れ返る不法移民たち。アメリカの大都市で進む深刻な「治安悪化」の原因は

当然、不法移民が大量に流入してきます。テキサス州のようにバスや飛行機で不法移民をニューヨークに送り込む州もあります。

それでニューヨーク市内のホテルの5分の1がシェルターに使われているというのです。

もはや戦争のようです。

毎年5,000億円の支出などとんでもない事です。一般市民からの大きな批判もあります。

民主党のエリック・アダムス市長もこの状況に困って、成人の移民を30日または60日後に市のシェルターから強制退去させる方針を決めました。

しかし追い出された(不法)移民はどこに行くのでしょうか?

ビザを申請して許可された合法移民は、正式な仕事もありますし財政基盤もしっかりしています。

しかし不法移民・難民には何もないのです。ギャングが甘い言葉でつけむでしょう。負の連鎖、拡大再生産です。

このままの状況が続けられない事は子供でも分かります。

バイデン大統領に課された大きな十字架です。

PS

例によって、新聞は「移民」と「不法移民」をごっちゃにして使っています。

「不法移民」という言葉は適切でないとう配慮もあってです。

しかし、合法移民は正式な仕事がありますから収入があります。シェルターの必要はありません。

ニューヨークのホテルに滞在しているほとんどは不法移民(一部は難民)でしょう

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・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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