さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
私たちのくだす決断は、最善ではないことがよくある
スワースモア大学の名誉教授、バリー・シュワルツによると、人間は選択権を切望する一方で、選択肢が多すぎると幸福感が減り、自分の決断に対して疑いが増します。選択のパラドックス(Paradox of Choice)と呼ばれる現象です
ロマンス志向型は、恋愛に対して、非現実的な期待を寄せています。完璧志向型は、パートナーに対して、非現実的な期待をもっています。尻込み型は、自分自身に対して、非現実的な期待を課しています。
恋愛に関して言うと、心理学者のレネ・フラニウクが、人間は二つのタイプに分かれると指摘しています。一つは、恋愛成就は正しい相手を見つけることにかかっていると信じる「ソウルメイト信仰」をもつタイプ。もう一つは、努力を注ぐことが恋愛の秘訣だと信じる「解決型マインドセット」をもつタイプです
ロマンス志向型は将来のパートナーの外見に確固たる自信をもつあまり、そのイメージに合わない人には、出会ってもチャンスを与えません
解決型マインドセットをもつ人は、恋愛には努力が必要であり、愛とは勝手にやってくるものではなく、行動の結果であると信じています。かれらは恋愛につまずいたとき、あきらめるのではなく、二人の関係を元に戻すのに必要な行動を起こすので、関係を長続きさせます
サティスファイサーはよい決断をできるだけでなく、その決断に満足する傾向がある
この問題に関しては、数学的に正しい答えがあります。候補者の三七パーセントと面接し、そこでいったん停止して、その最初のグループの中から最高の人物を特定します。その人物が重要な基準値となります。そして残りの面接で、その基準値の人物を超す候補者が現れたらすぐに採用を決めるのです
パートナー探しの期間が一八歳から四〇歳までだとすると、三七パーセントルールでは二六・一歳が観察から躍動への転換点となる(『Algorithms to Live By』)
私たちは本能的に、不可逆な決断よりも、変更可能な決断を好みますが、長い目で見るとこの柔軟性が幸福度を下げることがよくあります]
性格が似ている夫婦ほど、その関係に満足していない
本書が広まると、X(旧Twitter)の愚痴の2割くらいはなくなるはずですので(笑)、みなさん悩んでいるお知り合いがいたら、ぜひ本書のメソッドを教えてあげてください。
もちろん、実際に悩んでいる方は、ぜひ読むことをおすすめします。
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