なぜ、私たちは「自分にとっての当たり前」が全員同じだと思い込むのか

 

タックインする時だけではなく、今はハイウエストのパンツやウエストが緩めのパンツをベルトで絞って履くという履き方はスタンダートになっています。

古着などでもジャストサイズでなく、大きめのサイズをあえて絞って履くわけです。

そういうトレンドがまだ残っていることもあり、普段からよくやっている人も多いでしょう。

そうした着こなしに慣れていたり、ある程度ファッションリテラシーが高い人は「ベルトを緩める」という行動はごくごく自然な行動になっています。

でも、わかっている人からするとこんなにシンプルな解決法でも、そもそも発想に無い人は一定数いるということなのです。

・ベルトがきつい→緩めればいい

ではなく、

・ベルトがきつい→履けない

になるということですね。

実際僕自身も店頭で接客を受けていて、「ベルトで絞れば良い」という提案をされることはめちゃくちゃあります。

でも一方で、「きつい時はベルトを緩めて…」と教えてもらったことはただの一度もありません。

要はお客様が困る瞬間についての言及はなされていないのです。

意外とこういうところにお客様の満足度が左右されるポイントがあり、提案の段階で一言でもカバーできているかどうかで差が生まれるという話なのだと思います。

販売員ってこういう部分に関して、『自分の中で当たり前になっている』からこそ言及しないことは多いです。

そういうものを探して、一言だけでもお客様に伝えてみるということはやっていけると良いかもですね。

今日の質問&トレーニングです。

1)自店の商品やサービスを利用する際、”ほんのちょっと困るけどすぐに解決できること”にはどんなことがありますか?

2)その困るけど解決できることを提案や説明の段階でカバーするとしたら、お客様にどんな風に伝えていきますか?

image by: Shutterstock.com

坂本りゅういちこの著者の記事一覧

様々な接客販売業で日本一の売上を獲得した販売員がお伝えする販売力向上の秘訣!
「もっと売れる販売力を身につけたい……」「スタッフへの指導について勉強したい……」など、接客販売力を向上させるために必要な事を毎日無料で配信中。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 販売力向上講座メールマガジン 』

【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

print
いま読まれてます

  • なぜ、私たちは「自分にとっての当たり前」が全員同じだと思い込むのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け