しかしこのような被害に対する補償が可能かどうかは明らかではない。2016年2月、水原市の集合住宅の屋上に北朝鮮の対南ビラの束が落ちて水タンクとガラスなどが破損し、1月には高陽市(コヤンシ)の車両の屋根が壊れる被害が発生したが、補償をめぐって地方自治体と保険会社などが混線した。
当時、北朝鮮の対南ビラの束が落ちて発生した被害を政府が補償する根拠を設けた民防衛(ミンバンウィ)基本法の改正が推進されたが、立法予告の段階で中断してしまった。
警察関係者は「まだ北朝鮮の対南汚物風船による被害補償規定はない」とし「破損した乗用車の車主が加入した保険会社側も補償が可能な状況なのか内部検討中だと理解している」と話している。
合同参謀本部によると、北朝鮮は前日の1日午後8時から汚物風船を飛ばし始めた。ソウル・京畿・仁川など首都圏はもちろん、江原(カンウォン)・忠北(チュンブク)・慶北(キョンブク)を含め、全国で現在まで約600個が確認されている。(1回目のときは260個余り)。
これらの地域では「積載物落下に注意し、汚物風船発見時には絶対に接触せず、軍部隊(1338)や警察に通報してほしい」という内容の安全案内メッセージを送出した。
一方、京畿道は北朝鮮の「汚物風船」散布と関連し、道民の安全保護強化措置として2日から「京畿道非常対応状況室」を設置し運営すると明らかにした。京畿道によると1日夜から現在まで道内全域で600個以上の風船が識別され、軍、警察、消防など関係当局が協力して回収中だ。
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