木村拓哉さん(51)と工藤静香さん(54)の次女で、モデル・女優のKōki,さん(21)が、国内2作目となる主演映画『女神降臨』でコメディ作品にチャレンジ。ジャパニーズホラーだった『牛首村』より何倍も役者としての地力が求められるジャンルだけに、その演技がどこまで通用するか芸能マスコミの関心を集めています。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。
キムタク&静香次女 Kōki(こうき)の新作主演映画が決定
2022年2月に『牛首村』で鮮烈デビューしたKōki,の、国内2作目主演映画が決まったと『女性セブン』が伝えています。
木村拓哉♡工藤静香の次女が初主演した『牛首村』は、当然ながら公開前から大盛り上がりをみせ、最終興行収入は約5億6,000万円という数字を残しました。
演技未経験の新人女優という括りで考えればかなりハイレベルな結果だといえるでしょうね。
第65回ブルーリボン賞新人賞も受賞し、静香ママも大はしゃぎだったようです。
主演2作目は、4年前に韓国でドラマ化された『女神降臨』のリメイクだそうですが、私は少々意外な感じを受けました。
というのも、静香ママはKōki,のことを「語学力を生かして、海外の映画やドラマで活躍させたい」とずうっと言っていましたから、もっと世界を視野に入れた作品になるのでは…と思っていたのです。
『牛首村』は、海外のマーケットにも人気の“ジャパニーズ・ホラー”でしたから、静香ママはこの映画を携えてハリウッドを狙っているのだろうな…と、その先見の明に納得しただけに…。
『女神降臨』は漫画が原作のロマンティック・コメディです。
これは資料に目を通した私の、あくまで勝手な感想ですが、プロデューサーとしての静香としては、すでにこのドラマが全世界に向けてストリーミング配信された作品であることから、国際的に認知度が高い人気作品の日本版主演女優という看板が掲げられることと、韓国で主演を務めたムン・ガヨンよりKōki,の方が絶対可愛いからという2つの理由でGOを出したのでは…と感じました。
『女神降臨』の演技は『牛首村』の何倍もむずかしい
物語は、外見にコンプレックスを持ち、いじめられていた女子高生が、YouTubeでメイク術をマスターし学校の“女神”となり、イケメン男子が奪い合う存在になるというのが韓国でのドラマの内容です。
“女神”となるのは、モデルとして経験値の高いKōki,には何の問題もないように思えます。
ただコメディエンヌという立ち位置は、女優としてテクニックが最も必要とされるものです。
ホラー映画で恐れおののいて悲鳴を上げていた演技よりは、何倍も演技力が必要とされるものだと思うのですが…。
私がこんなことを言っているのを、もし静香プロデューサーが聞いたら――
「何言ってんの?『TOUCH』(Kōki,が出演したアイスランド映画)は見た? 今のKōki,は『牛首村』の頃と比較にはならないほど上手になっているんだから…」
と言われそうですが、どんな長いキャリアの持ち主でも苦労してやまないと言われるコメディエンヌを挑戦させるのは…なんて、勝手に心配してしまいます。
初の海外作品となった『TOUCH』では本木雅弘、中村雅俊とも共演し大胆なラブシーンやキスシーンにも挑戦、既に海外作品第2弾として、イギリスの『TORNADO』にも出演が決まっているKōki,ですが、一部の媒体はその評判を“日本では全く話題にならない”と揶揄しています。
SNSでは“清純派癒し系美少女”と評価されているKōki,が、静香プロデューサーの元、これからどんな道を歩いて行くのか…他人事ながら心配です。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
ELLE TAIWAN, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons