「ニコニコ」サイバー攻撃は「自民党潰し」の総仕上げなのか?とんこれ事件関係者が次々失脚の怪、黒幕めぐりネット憶測

2024.06.24
by 東山ドレミ
 

「とんこれファミリー」が次々に失脚。ネットで噂される黒幕とは?

いま一部ネットでは、ニコニコの参院選特番で福島瑞穂氏を叩き、旧統一教会を擁護していた関係者たちが何者かに“狙い撃ち”されているとの見方が浮上している。先の編集デスクが説明する。

「あの特番からもうすぐ丸2年になりますが、前提として今では、福島さんが番組内で言っていたことはだいたい本当だったことが明らかになっています。たとえば、選択的夫婦別姓なんて他人の家庭の話なので、本来ほとんどの人にとって『どうでもいい』か『賛成』にしかならないはずの話。ところが自民党の一部議員はこれに強く反対していて、その主張は旧統一教会と酷似している。憲法改正にせよ性的少数者の権利否定にせよ、自民党の政策に旧統一教会の意向が強く反映されてきたという事実は、今や世間の常識と言えるでしょう。

では東浩紀さんは、というと、番組後も福島さんに謝罪せず『僕は統一教会がカルトかどうか判断する立場にない』と言い訳した結果、評論家の町山智浩さんから『批評家としての体幹が弱い』と酷評されてしまい、現在は『昔はちょっとすごかったけど、今は終わった人』『あの“とんこれ”の人』というポジションに転落してしまいました。

また、福島さんの発言を『これはもう間違いなくニュースになりますね』と猫なで声で批判した三浦瑠麗さんも、夫の巨額詐欺疑惑で自分自身がニュースになってしまい、こちらもテレビの表舞台からは姿を消しています。

くわえて今回の夏野剛さんです。KADOKAWAとドワンゴの社長を務める夏野さんは、『とんこれ事件』では一応、福島さんの“失言”をフォローする側に回っていたのですが、にもかかわらず約2年の時を経て、ハッカーに免許証のデータを盗まれ、自社サービスを人質に取られ、恫喝される立場に追い込まれてしまいました。

現象だけを見れば、当時の『とんこれファミリー』が次々に“失脚”しているのは事実で、2年前には想像だにしなかった出来事が次々に起こっている。そのため『こんなことは偶然にはあり得ない』と考える一部ネット民は、今回のニコニコに対するサイバー攻撃を、自民党安倍派潰しの総仕上げと見ているわけです」(前同)

自民党の安倍派(清和会=清和政策研究会)は、政治資金パーティー裏金問題でも特に厳しい追及を受け、派閥解散に追い込まれた。萩生田光一氏など一部例外はあるものの、所属議員は党内での影響力を急速に弱めている。

また、安倍元首相の祖父・岸信介元首相がかつて、私邸内に全国大学原理研究会(原理研)を置くなどして、旧統一教会の日本での活動を強く支援していたのは有名な話。A級戦犯だった岸氏が極刑を免れ短期間で首相に上り詰めた背景には、CIA(米中央情報局)のバックアップがあったとも。

さて仮に、そんな自民安倍派潰しが本当に画策されているとして、その「黒幕」とは一体何者なのか?

「それはさすがにわかりません。ですが『ニコニコサイバー攻撃=自民党安倍派潰し説』のバリエーションとして、現在ネットで囁かれている説は主に3つですね。1つ目は、CIA自身が“用済み”になった安倍派を潰しにかかっているという説。2つ目は、CIAの力が弱まり、それと対立する米国の勢力が安倍派を粛清しているのだという説。3つ目は、一部報道でサイバー攻撃を仕掛けたのがロシアの有名ハッカー集団と見られていることから、外国勢力による日本への内政干渉、スパイ工作とみる説です」(前同)

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こうしてみると、「ニコニコ」にはたしかに「自民びいき」の面もあったのかもしれない。ただ、それでも政治とは無関係に、ネットカルチャーの一大発信基地だったのも事実だ。このまま多くの動画が失われてしまうのは忍びない。今回のサイバー攻撃が一刻も早く解決されることを願いたい。多くのユーザーが「ニコニコ」の復活を心待ちにしている。

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