個人店は危機感を持つかもしれません。安いお店にお客さまを奪われる可能性がありますから。
しかも、宇奈ととはうなぎに対する庶民の夢・憧れを現実のものにしてくれるのです。
うな丼だけではなく、うな重やひつまぶし、うざく、う巻き、肝焼き、肝吸いなど、食べてみたいものをほとんど揃えているのです。
しかも、うな重960円、ひつまぶし1100円という安さ。
庶民でもうなぎが食べられる時代がやって来たのです。
これは、うなぎ市場の大変革とも言えます。
これをキッカケに、うなぎは庶民の食べ物となり、ファストフード化するのでしょうか。
と、単純な話ではありません。
うなぎには、普遍的な存在感があります。
高級品、老舗、特別な日。
人々にとって、非日常的なもの。非日常でなければならないのです。
有り難くいただくことに、意味があるのです。
そういう人たちにとって、宇奈ととは興味の対象外なのです。
安いことに価値を見出せないのです。
よって、老舗や高級店と宇奈ととの客層は、まったく違っているのです。
なので、宇奈ととが老舗のお客さまを奪うことはあり得ません。
宇奈ととは、これまで存在しなかったうなぎファン層を新しく形成したのだと言えます。
日本の食文化を変えてしまったと言っても良いのではないでしょうか。
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