私が主催するセミナーでは、参加者の皆様に、冒頭でこのように言っています。
「今日のセミナー内容をすべてを持ち帰る必要はありません。自分にもしくは自分の会社で必要としているコンテンツや、できそうなコンテンツだけを持ち帰ってください」
「今日の話が素晴らしいと思っていただけるのは嬉しいですが、なんでも取り入れよう、何でもやらなければいけないと思ってすべてメモしても、実践しなければ意味がありません。100個のコンテンツに感銘を受けメモしても、書きっぱなしでは意味がありません。それより、1つでもいいので頭に入れ、明日から実践して習慣化してみてください」
「いい話だなぁ。これも持ち帰ろう!あれも持ち帰ろう!」そう思ってもらえるのは、講師として本当に嬉しいのですが、おススメできません。それよりも自分や自分の会社に合っていること、明日から役立ちそうなことだけを見つけてください。
「毎月本を30冊読んでいる」、「年間100冊読んでいる」と言う人がいます。確かに、量を読むことで質へと転化することもあるので、それ自体は否定しません。ただ、「費用対効果」の観点から言って、長時間読むことだけに費やすのは、時間がもったいない気がします。
どんなに大量に読んでも、使いモノにならないインプットが多ければ意味がありません。知識を増やすことに関しては、人間はAIには勝てません。何しろ相手は、ほぼ無限にインプットできるのですから。
価値を生む読書法とは、インプットしたものをアウトプットすることです。
インプットしたものは、アウトプットして、はじめて意味を成します。
私も「整理術」や「時間術」に関する本を年間100冊以上読みます。セミナーにも年間20回以上は参加します。学んだことを実践し習慣化したからこそ、建設会社に努めながら6つの仕事こなせているのです。
そしてもう1つ。最近、私が取り入れているのは「音声学習(耳で聴く勉強)」です。
電車での移動で、座れない場合、絶好の勉強時間と変わります。オーディオブックやYouTubeを聴いて勉強しています。最大のメリットは、倍速で聴けること。45分の内容でも1.5倍で聞けば30分で済みます。ほかの方が30分のインプットしているところ45分のインプットができるのです。
覚えたい、理解したいコンテンツについては、最初は1.25倍速で聴き、次は2倍速で聴くなど繰り返すことで記憶の定着にもつながります。
これからの時代を生き抜くためには、勉強するしか道はありません。
ただ、激務のビジネスパーソンのあなたには、勉強する時間がないかもしれません。そのような方も「オンラインセミナー」「動画」「耳で聞く学問」があります。
どの手段を使っても、インプットしたものをアウトプットし、実践、習慣化することで血肉にしていく必要があります。自分に合った手段を使えば、いくらでもすることができるのです。
時間がないと言う言い訳はもう通用しません。
できることから今すぐやっていきましょう。
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