180円スニーカーの『ヒラキ』が、なぜお菓子専門店を作ったのか?

 

そんな「靴のヒラキ」が、次にオープンさせたのが、お菓子専門店「おかし館」です。

約2100アイテムを揃えた、お菓子のデパート的なお店です。

しかも、そのうち約600アイテムは、懐かしい駄菓子。

大人から子どもまで、おしゃべりしながら、楽しく買うことができます。

お正月用、パーティ用、地域のイベント用など、大量買いするお客さまがたくさんやって来ます。

1~2時間掛けて、車でやって来るお客さまもいます。

ここのお客さまは家族連れが多いため、来たついでに、隣接するヒラキ本体で買い物をして帰ります。

これが狙いです。

靴店、生活用品、菓子店の客層は、すべて同じ。

しかし、靴店だけでは、目的買いなので、買いたい人が単独でやって来ていました。

そこにお菓子専門店まであれば、家族全員が一緒に来てくれます。

レジャー感覚でやって来るのです。

ここに来れば、すべてが揃うので、客層の全部を取り込むことができます。

ショッピングセンター並みの機能を備えたのです。

しかも、すべてが激安に販売されています。

地域の人びとにとって、これほど便利で役立つ存在はありません。

靴店の客層が欲しているものを探り、臆することなく異業態に参入した結果が、さらにお客さまの満足度を高めることとなったのです。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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