元KGBの諜報員が暴露。なぜウクライナ軍はロシア領で快進撃を続けられるのか?

Kubinka,,Russia,-,Jun,16,,2015:,The,Minister,Of,Defense
 

8月6日にロシアへの越境攻撃を開始し、敵軍が補給路として使用していた複数の橋の破壊に成功したウクライナ軍。この他にも数々の戦果が伝えられていますが、何が彼らの快進撃を可能にしているのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、フランスに亡命中の元KGBの諜報員が明かした「ロシア軍がわざと動かなかった理由」を紹介。さらにプーチン政権が置かれている「現在地」を解説しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:越境ウクライナ軍快進撃の理由はロシア軍と〇〇〇の対立が原因?!

ロシア軍の「意趣返し」か。越境ウクライナ軍快進撃の理由

皆さんご存知だと思いますが、ウクライナ軍がロシア領クルスク州に進軍し、急速に支配領域を広げています。「CNN.co.jp」8月16日。

ウクライナ軍はクルスク市の南西105キロメートルに位置するスジャに7日から部隊を展開しているが、ゼレンスキー氏は初めてスジャ制圧を認めた。

ウクライナ軍トップのシルスキー司令官が明らかにしたところによると、同軍は奇襲となった越境攻撃を開始してから、ロシア軍の防衛を破って35キロメートル前進し、82集落を制圧。面積にして1150平方キロメートルの地域を支配下に置いたという。スジャに軍司令部を設置したことも明らかにした。

  • 82集落を制圧
  • 1150平方キロメートルを支配下においた(東京都の約半分の面積)
  • スジャに軍司令部を設置

だそうです。10日間で東京都の約半分の面積を支配下においたというのは、すごいことです。問題は、「なぜウクライナ軍は、ロシア領で快進撃できているのか?」です。もちろん、「ロシア軍の主戦力がウクライナ領で戦っているから」というのが主な理由でしょうが。

今回は、もっと「ロシアの内部事情」に関するお話です。ネタ元は、日本のメディアにも時々登場しているセルゲイ・ジルノフさん。彼は、元KGBの諜報員でしたが、フランスに亡命しています。

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