京都国際へのヘイトスピーチを懸念する声も
いっぽうで、京都国際に対する「ヘイトスピーチ」を懸念する声もSNSでは少なくない。
《毎度毎度、選手たちが一番傷つくタイミングで文句を言う恥ずかしい連中だな》
《「選手に罪はないが」と前置きすれば、いい年した大人が何を言っても許されると思ってるのかね》
《あの素晴らしい決勝戦を見た後に校歌に難癖をつけるメンタルが気持ち悪い。そっちのほうがよっぽど“高校野球を政治利用”してるよ》
《選手に罪はない、はそのとおり。罪があるとすれば、ヘイトスピーチを垂れ流しているあなたたち自身でしょう。無自覚の差別発言ほど怖いものはありません》
先のネットメディア編集デスクの見解。
「京都国際の校歌には、“東海”という呼称が出現するものの、歌の中で直接『ああ~日本海ではなく東海と呼べ~』などと政治的主張を展開しているわけではありません。あくまで“自分たちはそう呼んできた”呼び方として使われているだけです。そう考えると、肝心の決勝戦の試合内容を語らずに、校歌にばかりケチをつける行為は過剰反応ですし、結局は偏見や差別ではないか、という指摘は当然ありうるところでしょう。ただし、政治プロパガンダにおいては、単に呼称を連呼するだけでも十分な宣伝効果が見込めるのも事実。校歌に違和感を表明する人々にも一理あるんですよ。となると、とどのつまり、『選手たちも目にするであろう今のタイミングで、わざわざ政治的な議論をする必要があるのか?』というTPOの話に行き着いてしまう気がしています」(ネットメディア編集デスク)
今日のところは京都国際の偉業を素直に称え、日本海の呼称問題についてはまた日をあらためて――というのが、私たち大人のあるべき態度ということか。
韓国のユン大統領、炎上騒ぎに燃料投下
ただ、そのためには、韓国側にも一定の配慮が必要かもしれない。
尹大統領は「京都国際高校の韓国語の校歌が球場に力強く響き渡った」として、「優勝を心からお祝いします」と祝福しました。
また、「過酷な環境で成し遂げられた奇跡のような快挙は、在日同胞に誇りと勇気を与えた」とし、「野球を通じて日韓両国がさらに近付いて欲しい」とコメントしています。
出典:京都国際、甲子園優勝 尹大統領が祝福「奇跡のような快挙 韓国語の校歌響き渡った」-テレ朝news
韓国のユン大統領が早速、京都国際の優勝に寄せた祝福メッセージだ。野球を通した日韓友好を謳っているにもかかわらず、細かい“炎上要素”がこれでもかと詰め込まれている。天然なのか意図的なのか。大統領のメッセージという時点で政治色が強くなることは避けられないだろう。これ以上、話がこじれないように祈るばかりだ。
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