注目され始めた支援学校卒業後の学びの場「みんなの大学校」の取り組み

 

10月の質的心理学会での発表は、活動やカリキュラムの設定、その進め方を「学びのデザイン」との切り口で、特別支援学校卒業の学生たちや重度障がいのある方への学びの在り方を「デザインする」と思考することをテーマにした発表の予定だ。

ここでも、多様な視点が浮かび上がってくる期待感が膨らむ。参加する方法としてモノが介する場合の有用性や、そのモノを周囲がどのように利用するかの効果も分析していく。

これらの理論付けは周囲の研究者たちの分析にお願いするとして、私にとっては、これまで自分なりに考えてきた学びが、必要に応じて導入されたモノの介在により効果は上がっているのか、再検討するのによい機会である。

新しい学生がまた来ることで、再度同じカリキュラムになるプログラムもあるが、やはり常に時代に合わせてアップデイトするのが望ましいし、その改良の視点を見つけ続けなければならない。最近は、特別支援学校に通学する小学生の保護者から「話を聞きたい」との要望を受けたが、高校卒業まで6年以上あっても、不安は大きいようだ。

卒業生からのお話、関係者会議では当事者を中心に家族の悩みに耳を傾けながら、その学生が、私が勤める大学の学生との交流を期待する声で盛り上がる。夏に再度リセットしながら、創造の学びはまだまだ続く。

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障がいがある方でも学べる環境を提供する「みんなの大学校」学長として、ケアとメディアの融合を考える「ケアメディア」の理論と実践を目指す研究者としての視点で、ジャーナリスティックに社会の現象を考察します。

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