「上の議員の言いなりになる」という行動原理
中島さん 「彼を分析する上でかなり重要なのが、彼の生い立ちというか、学校生活なんですね。彼は小学校から大学まで関東学院というところに行っていたんですが、中学と高校が野球部なんですね。で、ここで徹底した上下関係というものを学んだんだと言うんです。先輩が言ったことは間違っていても絶対に『はい』だったと。先輩から頼まれたことは絶対に断わらないと。こういう社会だったと言うんですね」
中島さん 「じゃあ、そういう社会が嫌で政治家になったのかと言うと、違うんですよ。この経験とか行動原理が政治家になっても生かされていると言うんですね。『え?』と思いながら私はそのインタビュー記事を読んだんですが、彼はこういうふうに言っているんですね。
『たとえそれが理不尽な要求であろうと、あの上下関係の中で耐え抜いて来たというか、あの上下関係を学んで来たということは、私は政治の世界にまだ半年ちょっとですけど、体育会系で生きていなかったら、いろんな悩み、また理不尽な感じに対して、もっとストレスを感じていたことが多かっただろうと思います』と。体育会系の上下関係が自分を鍛えてくれて良かったと言ってるんですね」
小島慶子さん 「いわゆるそうしたシゴキだとか、先輩が絶対だという風土は、軍隊からの流れがあるものだと言われてますよね」
中島さん 「そうですね。ですから彼は上の議員から言われたこと、お世話になっている人から言われたことは、ちょっと違うなと思っても『はい』、これが自分の行動原理だと言っているんですね。もしもこういう人が総理大臣になって人の上に立った場合、一体どうなるのかな?と考えてしまいます」
小島さん 「下に対してそれを求めたりね」
中島さん 「そうですね。そしてさらに、自分を支えてくれる人の言いなりにもなる、ということですよね。それからもう1つは、彼は大学を出たあとにアメリカに行って、コロンビア大学の大学院に行って、ここでジェラルド・カーティスさんという日本政治の専門家の方につくんですけど…」
小島さん 「日本のメディアにも良く出られてた方ですよね」
中島さん 「はい、日本でもお馴染みの方です。進次郎さんは3年間留学したんですけど、3年目にCSISという組織、戦略国際問題研究所というんですけど、ワシントンにあって、アメリカの陸海軍の直系のシンクタンクなんですね。ここにジャパンハンドラーと呼ばれる日米関係を動かしている人たち、たとえばアーミテージやマイケル・グリーンなど、日本との外交を牛耳っている、その大元になってる人たちがいるところなんですね。進次郎さんはここに1年間入るんですよ。
そして徹底的にジャパンハンドラー、アメリカで日本を動かしている人たちのもとで、いろいろと修行するんです。ですから、その後の彼の政治的スタンスというのは、完全に親米なんです。アメリカの言いなり。ここは石破茂さんとかなり違う点ですよね」
小島さん 「コロンビア大学のジェラルド・カーティスさんという人も、自民党の重鎮と呼ばれる人たちと、かなり深い親交があった人ですよね」
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