話を戻します。「みんなから言われて自信をなくした」という、その「みんな」とは、それまでの人生で出会ったほんの数名なのです。
ほんの数名に言われただけで自信をなくし、行動ができなくなるなんて、もったいない!決して「みんな」があなたのことを否定したわけではなく、ほんの一握りの人の発言だったと、まずは認識してください。
何人に傷つけられ、自信をなくしたのか客観的に見てください。その人数が、思いのほか少ないことに気づくはずです。
ちなみに私は、中学生のとき、2人の女子から「気持ち悪い」と言われ、文集にも書かれました。それがずっと、自信のない自分、女性と話せない原因になっていたのです。
でも、大学に入ったとき、ふと気づいたのです。
「あれ?よくよく考えたら、たった2人から言われただけじゃん。そんなのをコンプレックスにしているなんて、アホくさい」って。
このような形で客観的に判断するだけでも、自信を取り戻すことができます。
自信がないことがダメな人間のように言われることもありますが、そもそも人間は「ネガティブが当たり前」です。
私たち人間が地球上に存在してから、今のように安全になった期間はほんの少ししかありません。
人間の周りには、長い間獰猛肉食動物が近くにいました。森には虎が、沼には毒蛇が、砂漠にはサソリが、川にはワニがいます。命がけの危険だらけ。それだけではありません。
おとなしく畑や田んぼ耕していたって、不作の年もあるでしょう。これまた不安だらけ。だから、ネガティブになって当たり前。いや、ネガティブ思考でなければ、生き残れない世界だったのです。
と、言うわけで、人間は遺伝子レベルでネガティブなのです。「ネガティブは当たり前」と知っておくと、少し心が楽になります。
とはいえ、危険に近づきたくないからと行動に移さないままでいると、現状は何も変わりません。勇気を持って行動することによって、行動をしたことで少しずつ自信がつき、人生が変わることも事実。なので、自信がないことを受け入れて、ネガティブな感情を逆手にとり、やりたいことを一つ一つ行動し、理想の未来を引き寄せていきましょう。
ついでに言うと、転職や独立をしようと決めたとき、やっかみや妬みからあなたの決心を否定してくる人がいます。でも、それもほんの数人ですから気にしないでおきましょう。
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